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八尾ロボットフェア2011 ロボットコンテストのお手伝いをしてきました

2/11(土)に近鉄八尾駅近くの大型商業施設アリオ八尾で八尾ロボットフェア2011というイベントが開催されました。

「八尾から御茶ノ水博士を!」をスローガンに、八尾市内の異業種交流会<マテック八尾>が主管となり、ロボット作りを通じて子供達にものづくりの楽しさや難しさを学んでもらおうという目的で始められました。
とはいえ、どの工場や会社もロボット作りは未経験。手探りでの活動開始となりました。
奈良高専や大阪府内の大学の工学系研究室にも協力を頂き、2009年に初開催に漕ぎつけました。
昨年は大阪府内の大学だけではなく遠く離れたペルーの大学からも参加を頂きました。

そしてこのイベントも今年で3回目を迎えました。

ロボットフェアの中身は大きく2つに分かれています。
ロボットを展示し、多くのお子様方に実際にそれらのロボットを操縦してもらう体験コーナー、そして企業や大学が作ったロボットがテーマに沿った方法でお互いに競い合い勝者を決めるロボットコンテストの2つです。

ロボット体験コーナーには大阪産業大学と大阪工業大学とがロボットのブースを出してくださり、多くの子供達が操縦体験を愉しんでいました。
ロボット操作を楽しむ子供たち1ロボット操作を楽しむ子供たち

ロボット操作を楽しむ子供たち3ロボット体験操縦

また、今年は八尾市主催の<子供夢実現プロジェクト>の審査発表会が同時に開催されました。
これは、八尾市内の小学生に自分の考える夢のロボットを描いてもらい、最優秀者の作品はロボットとして実際に作ってもらえるというものです。
沢山の応募があったらしく、その中から選ばれた優秀作品者の発表と表彰式が行われました。

優秀作に選ばれた子供達、そして最優秀に選ばれたお子さんと、彼女が描いた絵を基に作られたロボットです。
夢実現プロジェクト表彰式

彼女が考えた機能全てを実現するのは無理ですが、動いたりおしゃべりしたりと言った機能は実現されていました。

その後、第3回の八尾ロボットコンテストが開催となりました。
まずはトーナメント表から
トーナメント表

トーナメントはA・Bの二つに分けられています。
トーナメントAは、地元企業と子供達とが一緒になって作り上げたロボットで操縦も子供達自身が行います。
トーナメントBは、大学や企業と言った大人が作ったロボットで操縦者も大人です。
各トーナメントで優勝者を決め、その後エキシビションとして両優勝者が対戦します。

ロボットコンテストでは3分間の制限時間とともに毎回対戦テーマが決められています。
第1回目では大きなサイコロ形のブロックをいかに多くそして高く積み上げる事が出来るかと言うものでした。
第2回目は地元の環境に目を向け、地元を流れる大和川の美化作業をテーマに、川に見立てたエリアから、いかに多くのゴミ(に見立てた構造体)を指定された場所に運び出す事が出来るかを競いました。

そして今回のテーマは地元に住む絶滅危惧種の淡水魚ニッポンバラタナゴの生育環境を整える事がテーマとなりました。
ロボコン対戦フィールド

今回の対戦コートとして、池に見立てたエリアと陸に見立てたエリアを作り、そこに池側が高くなるよう20cmの垂直段差を設けました。
陸側にはバラタナゴの生育に必要なドブ貝やヨシノボリと言った生き物を配置しておきます。一方の池エリアにはバラタナゴとともにその天敵となるザリガニやブラックバス、そして悪環境としてのヘドロを配置しておきます。
競技ロボットは陸側からスタートし、3分間の間に、いかに多くの天敵や悪環境を池エリアから運び出し、陸エリアからドブ貝やヨシノボリを運び入れる事が出来るかを競います。
また、池エリアでは同じ絵の生き物を3つずつ揃えて並べるとボーナス得点が加算される方式となっていました。
昨年以上に難度が高くなっっています。

まずはトーナメントAから開始です。
地元企業と子供達が力を合わせて作り練習してきたロボット達。今回は無線操縦が殆どです。
ですが会場内ではこれにより問題が発生しました。

最近では多くの場所で無線通信が行われています。さらにゲーム機類についても無線通信機能が付いたタイプが多くなってきています。
ロボットコンテスト開催前に無線混信の恐れがあるため、ゲーム機類の無線機能をOFFにしてくれるようにお願いしていたのですが、トーナメント途中に突然ロボットが動かなくなると言うトラブルが発生しました。
その場で調査したところ、ロボット本体には機械的な問題は無く、暫くすると正常に動き始めたので、混信であると判断され、再試合となりました。
前回までのコンテストは予想されなかったトラブルでしたが、観客の多くが子供達であるという大会の特性から次回開催時までに解決すべき宿題となりました。

また、前回までは1台のロボットが競技を行う形でしたが、今回は各チーム、開始時までは親ロボット本体に収納されている条件で、複数台のロボットの同時作業が可能となりました。
ロボットコンテストの様子3トーナメントAチームのロボット2

トーナメントAのロボットロボットコンテストの様子1

エリア内を動き回る複数台のロボット達に感動するとともに、撮影担当者としてはどのロボットに注目して撮影すべきかで大変悩まされました。
トーナメントAでは八尾の冬の特産品から名づけた<若ごぼう>チームが優勝となりました。

トーナメントBではさすがに専門家が作るロボット達だけあって、ロボットやアーム類の動きや形状などがしっかりと考え、作り込まれておりどれも素晴らしいものばかりでした。
ペルーからの参戦ロボットコンテストの様子2

ペルーのサンマルティン・デ・ボーレス大学のロボット<ナイランプ(水の神様の名前らしいです)>は滑らかで確実な動きを見せ、優勝候補と目される素晴らしい出来栄えでした。
一方の大阪工業大学エンジュニアAチームは3分間の制限時間内に満点を出すと言う好成績を収めました。
優勝戦では両者が争い、大阪工業大学チームエンジュニアAチームの優勝となりました。

トーナメントAとBとが対戦するエキシビションマッチでも大阪工業大学チームエンジュニアAチームの優勝となりました。

今回のロボットコンテストの模様の一部が <ロボットファン> と<ロボメディア2011>いうサイトにて映像としても公開されております。
http://www.robot-fan.net/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=34

http://robomedia2006.blog.so-net.ne.jp/2011-02-14

現時点ではこの<鎖屋兄弟>ブログで映像を公開する予定はありませんので是非どうぞ。

当日は撮影担当者の一人として活動しておりましたので会場の雰囲気をじっくり感じる事は出来ませんでしたが、火曜日の夜、撮影したデジタルビデオテープの映像をDVDに焼き直す作業をしながら当日の様子を振り返る事が出来ました。
操縦する子供達の真剣なまなざし、応援する仲間達の真剣なまなざし、そして観客としてロープに外からロボットを見つめる子供達のまなざしや、一緒に一喜一憂する姿がしっかりと映っていました。

理系離れが叫ばれていますが、この子達の姿を見る限りでは、十分やっていってくれそうな印象を受けました。
やはり現在の教育システム全体が、学年が上がるに従い、子供達からゆっくりと、しかし確実に、芽を摘んでいってしまっているでしょうか?

私の鎖屋さんとしてのお仕事とは、ちょっと離れている<ロボットコンテスト>ですが、「将来の御茶ノ水博士」だけではない、夢とチャレンジ精神を持った人に成長して行ってくれる一助となると信じて来年もお手伝いさせて頂きたいと思います。
(昨日の、若田さんの宇宙ステーション船長就任のビッグニュースを意識しつつ、小学校6年生の頃の夢は宇宙飛行しか研究者になって宇宙に行きたかった自分を思い出しながら書いています)

頑張れよ、子供達! 大人も頑張るぞ!

 

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