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熱中症に注意したほうが良いワンコとは?(ワンちゃんの熱中症予防についてまとめてみました その2)

前回の記事では “日頃の呼吸状態”“外飼い・お散歩時”“室内飼いの場合”“車でのお出掛け”の4つの場合について熱中症予防で注意すべき点について書きました。

今回は、前回に挙げた以外での“日頃の注意点”について書きたいと思います。

1.室内温度はそれで大丈夫ですか?
前回のワンコの室内飼いの場合での注意点に付随する内容ですが、とあるペット関連の企業がワンコの熱中症の発生場所について調査したところ、“お散歩中”や“ドッグラン中”と共に、意外な事に“リビング(居間)”での発生が多かったそうです。
この“リビングでの発生”、ペットだけでのお留守番中よりも家族が共に在室している時のほうが多いという結果でした。
<成犬の適温は15-21℃>という報告があるらしく、飼い主が快適に感じていてもワンコにとっては暑いという事も十分に起こり得るようです。

2.暑さが苦手なワンちゃんではありませんか?
パグ犬や、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、シーズーといった<短頭種>に分類されるワンコは気道が短く構造もやや複雑で呼吸がしにくいため、暑い場合には熱中症になり易い傾向がみられます。

グレートピレニーズ、セントバーナード、シベリアンハスキー、アラスカンマラミュート、サモエド、オールドイングリッシュシープドッグといった寒い気候の国原産のワンコの場合には、被毛がしっかりと詰まっていて、生まれつき暑さには弱い体の特徴をしています。
ブラッシングをこまめにして余分な抜け毛を取り除いてあげたり、毛を短くカットしてあげる等の配慮や工夫が必要です。

3.肥満気味のワンちゃんではありませんか?
肥満気味のワンコの場合には、余分な脂肪が断熱材として働いてしまい正常な体温冷却を妨げてしまいます。
また、肥満は人間と同様に、他の病気を引き起こす原因にもなりますので、この機会に獣医さんに相談し、ダイエットを始めるのも良いかもしれませんね。

4.仔犬や老犬ですか?
子犬や老犬は体温調節能力が弱いので人間の場合と同様に注意してあげて下さい。

5.持病を持っているワンちゃんではありませんか?
呼吸器系に疾患があるワンコの場合には、呼吸(パンティング)能力が低下しているので容易に高体温となる恐れがあります。
循環器系に疾患があるワンコの場合には、心臓から血液を送り出す量が低下する為に末端である皮膚への血液循環が悪くなり、体内にこもった熱の放散がしにくくなってしまいます。

その他の疾患でも体温調節に影響を及ぼすものがあるので注意が必要です。
ちなみに我が家のワンコはアメリカンコッカースパニエルですが、甲状腺機能低下症という病気を持っている為に、体温調節能力にやや問題があり、この時期は全身の毛を短くカット(ほぼ全身刈り上げです)し、ラブラドールレトリバーもどき?の姿で過ごしています。
全身丸刈りのレディ子

見栄えがカワイイにこしたことはありませんが、この時期を元気に乗り越えてもらう為には思い切ったイメージチェンジも是非検討してあげて下さい。

さて、ここからは今回の本題である<ワンコの熱中症>の症状や対処方法について書いていきます。

1.熱中症の症状とはどんなものでしょうか?
ワンちゃんが熱中症になると、体温が急激に上昇する為、激しい呼吸(パンティング)を始め、それに伴って呼吸が困難になってきたり、多量のよだれが出てきたり、足がふらつく、ぐったりしてしまうなどの初期症状が現れてきます。

その後、さらに熱中症が進むと嘔吐したり、舌が青色っぽくなるチアノーゼ反応を示したりするようになります。

重症になると痙攣発作を起こしたり、意識を失ったり、血圧低下によるショック症状を起こして最悪の場合は死に至ってしまいます。

2.熱中症を起こした場合の対処方法は?
体温が高くなってしまった場合には、なるべく早く体温を下げてあげる事が重要です。
体に冷たい水を直接掛けてあげたり、濡れたタオル等で体を包んであげると共に、タオルを巻いた保冷剤で首付近の頚動脈や内股、前足のわきの下など、被毛が薄く体温が下がりやすい箇所を冷やしてあげると効果が増します。
自分で水が飲めるようであれば十分に水を飲ませてあげて下さい。

これらの処置を施したら、次は動物病院で診察を受けて下さい。
一見して大丈夫そうでも、高体温に伴い何らかの肉体的ダメージを受けている事が多いので、できるだけ早く受診してあげて下さい。

ワンコの熱中症はどのタイミングで起こってしまうかわかりません。
かかりつけの動物病院の診察時間やお昼休み・休日・夜間診療が可能なもよりの動物病院、旅行時など外出先での動物病院の情報などを調べて、自宅の電話付近に貼ったり、ワンコとの外出時には必ずメモを持ち歩くなど、飼い主と家族の皆さんで常に共有出来る状態にしておくのがベストかと思います。

これから秋口まで、まだまだ暑さが続きます。
お盆休みの時期もやってきますので、是非、前回・今回のワンコの熱中症に関する情報を参考にして安全に夏を過ごさせてあげて下さいね。

追記 前回のワンコの熱中症予防の記事へはこちらからどうぞ

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