お散歩に出掛けようとした時、ワンちゃんがリードをグイグイ引っ張りませんか?
いつも自由にリードを引っ張らせていると・・・
犬が散歩の時リードを引っ張るのは、広いお外へ散歩に行けるのが嬉しくて、
つい興奮して引っ張ってしまうのです。
でも、いつも自由にリードを引っ張らせていると・・・ワンちゃんは
<散歩=自分が好き勝手に歩いてよいもの>と学習してしまい、
いつでもグイグイ引っ張る子になってしまいます。
そうならない為にも、お散歩時のリードの持ち方を注意してみましょう。
お散歩時のリードの持ち方
ワンちゃんがグイグイ引っ張りそうになったら、リードを短めに持ち、若干吊り上げるような姿勢をとらせます。
こうすると、前に行こうとしても前足が強く踏ん張れる程に十分には前に出ず、
グイグイ引っ張れなくなります。
逆にリードを長めに持つと、ワンコは前傾姿勢が取りやすくなり、グイグイ引っ張り出します。
リードを短く持っても引っ張る場合には真上に引き上げる感じでリードを引き上げて下さい。
こうすると姿勢が起き上がり、前足に力を掛けにくくなりますので、引っ張りは収まります。
グイグイ引っ張らなくなったら、「よく出来たね」と頭などを撫でてあげて、それが良いことだということを憶え込んでくれるまで地道に繰り返していくのが一番の方法だと思います。
チョークチェーンやチェインカラーの目的は?
犬に飼い主の指示を伝える為の道具として、チョークチェーンやチェインカラー、
ハーフチョークチェーンは生まれました。
道具以外では「リーダーウォーク」や様々な訓練方法が考案されたりもしています。
いずれも人間が考え出した方法ですので、犬にとってはきっと一長一短があるはずです。
だからこそ“一長”の部分を最大限に生かした使い方、訓練をしてもらいたいと思います。
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チョークチェーン類の選び方・使い方
長すぎないものを使用
チョークチェーン類の場合には、飼い主さんの指示がすぐに伝わる為にも、
長すぎないものを使用し、指示を与える際にはチョークチェーンの向きと位置に気をつけて下さい。
測り方はこちらを参考にして下さい。
使い方や歩行訓練などの具体的なお話と映像は“鎖屋兄弟ブログ”の記事も参考にして下さいね。
チョークチェーン,チェーンカラーを選ぶ場合には
一般的には犬の首周りプラス10cm程度や頭周りプラス5cm程度の長さのものがよいと言われています。
装着の際、頭を通すときにはスッと入り、取るときには片耳ずつ順番に抜いて外さないと取れない位が適当です。
装着には頭を通ることが絶対条件ですので頭周りも必ず測定して下さい。
短すぎると首が締めつけられてしまいますが、長すぎると合図が伝わりにくかったり、緩みすぎてすっぽ抜けてしまうことがありますので、なるべく適切な長さのものをご使用下さい。
市販品ではどうしてもしっくりこない場合には、オーダーメイドチョークチェーンをご用命下さい。
前から見て“P”の形になるように装着、ワンちゃんは常に飼い主さんの左側
下の左側写真のように前から見て“P”の形になるように装着し、
ワンちゃんは常に飼い主さんの左側にいるようにしてください。
ワンちゃんに飼い主さんの右側を歩かせる場合には必ずチョークチェーンの向きを“逆P”の形となるように取り付けなおしてください。
(左側用のままだとチェーンがなかなか戻らず、首を絞めたままになり危険です。)
(犬のしつけ教室 DOG.2.Be さん と 訓練生のレオ君(ミニピン)とクレアちゃん(イタグレ)に撮影協力をしていただきました)
ワンちゃんが飼い主さんの左側にいる場合のチェーンカラー装着方法の映像です(Youtubeにもアップしておいた映像です。)
もう一度映像を見る場合には、このページのURLが表示されている横長の窓にある丸くなった矢印をクリックしてページを再表示させて下さい。
Youtubeの画面が表示されていない場合には、鎖屋兄弟の奮闘記ブログ掲載の記事ページからご覧下さい。
リードは短めに持ち、なるべく飼い主さんの左横か体半分程度前までに
リードを長く持ったり、ワンちゃんに自分より前を歩かせたりすると、
チョークチェーン類はどうしても首の下側の位置(ワンちゃんの肩に近い位置)に来てしまいます。
この位置で引っ張ると、喉の柔らかい部分を押さえてしまう事になり、
気管などを傷めてしまう危険性が生じます。
人間で言うと、喉ボトケの下の柔らかい部分が該当すると思われます。
ご自身でここを軽くギュッと押さえてみて下さい。舌が前に出そうになったり咳が出そうになると思います。
指示を出す場合、リードは短めに持ち、なるべく飼い主さんの左横か体半分程度前までにワンちゃんが居るようにします。
この範囲にワンちゃんが居ると、チョークチェーン類は割合顎下に近い位置に来ているはずです。
この状態で、リードを真上に引く様な感じで指示を出します。
そうすると、チョークチェーン類は顎下から耳の後ろ付近を通る位置辺りで締まってくれます。
この位置であれば、先程のように気管が強く押されにくいので、割合安全ですし、指示を出された感覚もしっかりとワンちゃんに伝わります。
通常の首輪の場合でも、顎下付近から耳の後ろ側を通る位置にある場合には、
チョークチェーン類に似た指示が出せると思います。
首の下のほうの位置にチェーンがある状態でどうしても指示を出す(チョークする)必要がある場合には、のど元への負担を下げる為、横方向や前方向へリードを引くように心がけてください。
初めてチョークチェーン類を使われる場合
初めてチョークチェーン類を使われる場合には、ワンちゃんと類似したサイズのぬいぐるみなどがあればそれを利用し、無い場合には、タオルなどを固く丸め、ワンちゃんの首の太さに近い物を作ったり、ご自身の手や手首付近を利用して指示を出す模擬練習をされると良いかもしれません。
使い方によっては危険性もある道具ですので、なるべく訓練士さんなど訓練の専門家の指示を受けて使用されることをお勧めします。
道具や訓練方法を活用し、上手にコミュニケーションを取ってあげて下さいね。
チョークチェーン チェーンカラーのお手入れについて
『チョークチェーンを使っていると首周りの毛が黒ずんできたんだけど』といったお問い合わせを頂く事がございます。
一説には、ステンレスに含まれる、クロムやニッケルが毛色に影響する等という事も言われたりしておりますが・・・詳細はいまだ不明です。
ちょっとイメージしてみて下さい。
腕時計の金属製バンド(ベルト)。ずーっと腕につけていると、だんだん汚れてきませんか?
材質はステンレスか、その他の金属材料にメッキをしたもの、最近ではチタン製などもあります。
これらベルトの隙間に人間の汗や分泌物が付き、そこへさらに埃などが一緒にくっ付いて“汚れ”が出来てきているためなのです。
使用に伴い金属同士が擦れ合うので鎖自体も徐々に磨耗してきますが、金属片ほどの大きさで磨り減ってくる事は殆どないかと思います。
チェーンカラーやチョークチェーン類も同じ。
ワンコは人間に比べると皮脂の分泌量が多いはず、さらに体毛もあるわけですから使用に伴い鎖の細かい部分や内側に徐々に汚れが形成されてきているのです。
チェーンを一見しても全然分かりませんし、色の黒っぽいワンコだと、汚れ自体が目立たず、ワンコの首周りが汚れていることに気付く事は無いと思います。(私がそうでしたから)
2-3日に一度で大丈夫かと思いますので、ご使用後に、石鹸や家庭用食器洗い洗剤を泡立て、暫くゴシゴシ手の中で揉んだり擦ったりしてあげてみて下さい。
鎖自体が手に引っ掛かるような感覚が出たら、表面の油分や汚れが取れた証拠です。
もしかすると洗う前よりちょっとキラッと光るかもしれませんね(笑)
あとはタオルなどで水分を拭き取ればOKです。
材質がステンレスであれば少々湿っていても錆びる事はありません。
メッキ製品の場合には乾燥を早めるために出来ればお湯と洗剤で洗い、洗浄後は乾いたタオルでよく拭いて下さい。
鎖のコマ同士が当たっている部分には水分が残りやすいので、よく拭いた後、さらにドライヤーの風などで乾かすのも良いかもしれません。
表面の擦り傷がひどかったり、チェーンや丸カンの形に変化が感じられたり、洗ってみてもやっぱり黒ずんでくる場合には改めて交換をお考え頂ければ結構かと思います 。
弊社<鎖屋兄弟の奮闘記>ブログには、より詳しいお手入れ方法と共に、ステンレス製と鉄製との違いなどについても書いておりますので、こちらも参考にして下さい。