9月の中旬のことです。
沖縄本島の少し上、鹿児島県の与論島からお問い合わせのメールを頂きました。
『はじめまして。Yと申します。
ネットで検索して、柳瀬さんのブログを発見し、柳瀬製作所さんのレバーナスカンを購入したく、メールいたします。
当方、ゴールデンレトリバーを海辺で飼っている者です。
散歩は主にサンゴの砂浜なのですが、通常のナスカンではすぐ砂が詰まってしまい、すでに2個バネが戻らずパカパカなりました。
カラビナを使うと砂はかみませんが、犬の動きが激しくなると、リードがぐるぐる巻きになります。
それでレバーナスカンのリードを見つけて購入したのですが、とても調子がいいので、「ロングリード5mを、レバーナスカンで作ろう!」という事に、ダンナさんと相談でなりました。
つきましては、製品名 DPLN-L 亜鉛ダイキャスト 78.5mm を3個譲っていただけないでしょうか?
いままでダメになったリードも復活させて、予備も含めて購入したいのです。
よろしくお願いいたします。』
南の島と言えば、鹿児島県の奄美大島やそのお隣にある喜界島、そして沖縄本島には行った事はあるのですが、与論島は飛行機で上空を通過した時に窓から眺めた事があるだけでした。
向こうの砂浜は確かに珊瑚の砂浜で、手に取ると、たくさんの星型をした珊瑚の粒(いわゆる星の砂)が見られますし、叩くと綺麗な音がする珊瑚の枝や夜光貝の大きな蓋部分があちこちに打ち上げられていました。
今でも奄美大島を訪れた記念として、中村一村さんの画集と共に部屋に飾っています。
確かにあの珊瑚の粒が鉄砲ナスカンタイプのナスカンの稼動部分に詰まってしまうと取り出すのは非常に困難かと思われます。
お困りの状況を容易に察する事が出来ます。
解決策は、ナスカン全体を砂が入らないように包んでしまえばよいのでしょうが、ワンコに繋いで砂浜で自由に遊ばせるという条件ではそれは無理。
稼動部分が大きく、細かな隙間の少ないレバーナスカンだと珊瑚の砂が詰まる危険性はずっと小さくなります。
ヤマト運輸さんに確認した所、与論島であれば、クロネコメール便での発送が可能だとのことでしたので、早速、レバーナスカン3個を発送させて頂きました。
9月後半、Y様から手作りされたリードと、使用時のレバーナスカン、そしてワンちゃんのお写真が次のようなコメントと共にメールで届きました。
『TOP CHAIN 柳瀬製作所 柳川 英毅 さま
先日レバーナスカンを購入しましたYです。
ロングリード(手作り感いっぱい)が、完成しましたのでご報告。
リード部分は、アクリルのカラーバンド。手芸店で6m買いました。
今日の昼間に、我が家のはなちゃん(ゴールデン・もうすぐ1才)に装着。
海に連れていきました。泳ぐ、砂浜、泳ぐ、砂浜、30分遊んで。
(水面に浮かぶリードをくわえて陸に帰ってくるのが大好きなのです。そして砂の上でゴロンゴロンも。)
バッチリでした。
砂まみれで帰ってきて、ナスカンを真水ですすいで、キレイになりました(^O^)。
はなちゃんは大変な暴れん坊で、テンションが上がると呼んでも来ない時が…(>_<)。
砂浜を人の顔色を見ながら、遠くへいこうとする犬には、リードは長くないと!
そして砂を噛まないレバーナスカンが必須だと思います。
(水で洗ったあとの写真は、地面にピントがあってしまってボケてしまいました。)』
まだ1才前後のワンちゃんですから元気すぎるのは仕方のないことです。長いリードが必要な事がよーく分かりました。
はなちゃんと一緒に、大阪では味わえない“与論ライフ”を満喫して下さいね。
あっ、そうそう、タイトルに書きました“秋と冬の基準”ですが
『人が寒くて泳げなくなったら、秋です。
犬が泳いだ後、寒くてプルプルしたら、冬です。』だ、そうです。
とても素直で明快な基準だと思います。