先週の土曜日、大阪府高槻市在住の北極圏犬橇探検家、山崎哲秀さんが柳瀬製作所までいらっしゃいました。
弊社までお越し頂くのは3年ぶり位かと思います。(この時期は出発準備で忙しくなる為なかなかお越し頂けなかったのです)
今回は奥様、そして飼っておられるワンちゃん3頭と共に車でお越し下さいました。
道路が空いていた為、予定より30分ほど早く到着。とはいうものの、ワンちゃん達にとっては車の旅はやっぱり大変。
まずは、のどかな田園が広がる工場の周りを3人3匹で暫くお散歩しました。
このうちの一頭は、5月に福島県からやってきたワンコです。引き取られた時点では飼い主さんが不明だったのですが、現在は判明したものの、まだワンちゃんと一緒に暮らせない状況との事でそのまま家族として迎えられていらっしゃるとの事でした。
3頭とも私とは初顔合わせにもかかわらず懐いてくれました。
その後、3頭には1階で待っていてもらい、2階でお話をする事になったのですが・・・。
今回ご依頼を受けたステンレス製ナスカンとスイベルをお渡しし、お茶をしながら今シーズンの予定や柳瀬製作所のチェーンについてお話をしていたのですが、やはり慣れない工場、ご主人様達の声しか聞こえてこないのでワンコ達も不安からか?ワンワンと呼び続けます。
そのうち、突然静かになったかと思ったら、階段を駆け上がってワンコが1頭顔を覗かせました。これには3人ともビックリ。
そこで3頭にも2階まで上がってもらい、この子には事務所に入ってもらい、他の2頭については、事務所の入り口前に繋いで待っていてもらいました。
お話もひとしきり済んだところで、工場内を見てもらう事に。
歯車とカムから出来ているとっても“メカ”なマンテル鎖製鎖機を実際に動かしながらチェーンが出来ていく様子や、産業空洞化や職人技が継承されなかった事に伴い部品調達がどんどん難しくなってきている状況などをお話させて頂きました。
違う分野のことではありますが、お2人とも、一生懸命に聞いて下さいました。(機械の写真も撮られていました)
長らく待たせていたワンコ達にも加わってもらい、工場前で記念写真をパシャリ。
今年は震災の事を気遣われて壮行会は控えられましたので、今期の遠征終了後には是非「活動報告会(お帰りなさい会)」開催しましょうと提案させて頂きました。
帰り際、車窓から首を出したワンコ達は「有難うございました」と頭をペコリ。
こちらこそ、ご訪問頂き有難うございました。
さわやかな秋空の下、高槻へ帰って行かれました。
記念写真を撮りながらのお話では、丁度この日、来年度のカレンダーが完成して届けられるとの事でした。
カレンダーの売り上げが北極圏遠征資金の一部となりますので、北極圏で山崎さんと行動を共にする10数頭の犬橇犬のサポーター制度と共に、ご賛同・ご協力頂ければと思います。
詳しくは山崎哲秀さんのHPをご覧下さい。
今回はお土産にと言う事で、実際に北極圏で犬橇用にワンコに装着して使っていたハーネス(山崎さんの手作り)を頂きました。
使用中に切れた部分が補修されていたりと、ハーネスからも北極圏の苛酷な環境が垣間見られました。