TOP CHAIN 柳瀬製作所では インターネットの普及のおかげで 北海道から沖縄まで全国各地の方々から繋留用チェーン製作のご依頼をお受けしています。
そして有り難い事に、お送りさせて頂いた商品を使用されてのご感想をお伝え頂ける方も多くいらっしゃいます。
今回は昨年11月後半に係留用チェーンをご依頼頂いた青森県の方から以下のような最近の使用状況をお知らせ頂きました。
ちなみに写真はチェーン到着後すぐにお送り頂いたワンちゃん(紀州犬)の写真です。
『昨年は大変満足のゆくチェーンを作成して頂きありがとうございました。
昨今の寒い冬場にも快適に使用しております。
特に押し込みタイプのナスカンは寒さで凍ることもなく大満足です。(毎年レバー付きのナスカンは凍ってしまいしばらく手のぬくもりで暖かくしてからでないと使えない)
スイベルもマイナス10度でも快調で、からまることなくいい仕事をしております。』
製作したチェーン類に関しては、引っ張り強度試験や、屋外に吊り下げたまま放置しての経年変化などを調査していますが、毎年、雪が積もる事が殆ど無い大阪という地域性から積雪や寒冷地での使用に関する試験が出来ません。
濡らしたナスカンやスイベル、チェーンを冷凍庫に入れて凍り具合をチェックした事はありますし、2月前後の一番寒い頃などに雪が降った場合には、チェーン類を地面に置いてその上に積雪させて実際の変化を確認しています。
大阪の雪はどちらかといえば水気を含んだ重たい雪で、暫くすると雪が固まってきます。積もった場合でも長くて2日程度で溶けてしまいます。
そのおかげもあってか?冷凍庫へ入れておく場合も、積雪中に放置しておく場合も、凍り付いて全く動かないという不具合はありませんでした。
また、北極圏で犬橇と犬を繋ぐ為にナスカンをご使用頂いている北極圏犬橇探検家の山崎哲秀さんからも、凍りつくことなく使用出来ていると伺っています。
とは言うものの、歌の歌詞に“津軽には7つの雪が降るとか~♪”とあるように、地域によって雪の質は、手で軽く払い落とせるサラサラや細かいもの(パウダースノーやアスピリンスノー)からボタン雪や水雪といわれるような重たくてすぐに溶けてしまうようなものまで様々に存在するため、ナスカンやスイベル部分の凍結に関していつも気掛かりで居りました。
今回のお客様からのご報告は、この疑問点を小さくしてくれる本当に有り難い情報でした。(Kさま、有難うございました)
お客様に支えられてのモノづくりの商売が出来ている事を実感し、感謝するばかりです。
濡らした状態で冷凍庫に入れて凍らせた結果から、今回の係留用チェーンで使用している押し込みタイプのナスカン(アイスナップ)はバネの中側に入った水が凍ってしまう場合には押し込めなくなりますのでその点だけご注意下さるようにお伝え致しました。
今回のブログ記事が寒冷地や積雪地域での係留用チェーン使用を検討されていらっしゃる方々への参考となれば幸いです。
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