8月になりました。
梅雨明け以降、全国各地で、連日、猛暑や酷暑の日が続いています。
夜間も熱帯夜という状況が続いていますので、ご家族、そしてペットちゃん達の体調と、就寝場所の気温と湿度には気を付けてあげてくださいね。
また、ご注文頂きました商品の、お盆前の弊社発送分につきましては、今週末の8/4が受注締め切り日(この日までに注文内容が確定していないといけません)となっていますので、誠に申し訳ございませんが、サイズやパーツ変更などの新規のご相談やご依頼は8/3までに頂けますようお願い致します。
さて、今回は柴犬をお飼いの方からお問い合わせを頂きました。
係留中に脱走してしまい、係留方法を再検討しているところで、私共 TOP CHAIN 柳瀬製作所様のホームページを見つけて下さったそうでした。
『犬を保護した後、係留していたチェーンを点検していたのですが、破損している部分はなく不思議に思っていたところ、ホームページの係留中にナスカンが外れてしまうトラブルを低減させるためには、という記事に記載してあった、「犬が体を地面に擦り付ける癖がある」というのがまさにうちの犬にも当てはまりました。』との事でした。
『市販の係留チェーンではナスカンが2つ付いているものがないため、ぜひTOP CHAIN 柳瀬製作所様にチェーンを作成していただきたく』ということで、ご連絡下さいました。
ワンちゃん犬の特徴については、5歳で体重は7キロ~8キロ。
引っ張り癖とともに、地面を体に擦り付ける癖がある。
今回、係留中にナスカンが外れてしまい脱走。1歳の頃には首輪を嚙み切ってしまい脱走したことがある。
また、ワンちゃんの飼育環境については、地面は固い土&砂利で、屋根もあるが、風などによっては雨が降りかかる場所。
地面に杭(ペグ?)を埋め込んで固定し、そこにチェーンを繋いでいて、屋外での係留は日中だけである。
係留チェーンの希望としては、長さは3m位でワンちゃんを繋ぐ側にはナスカンを2個付けて欲しいというものでした。
ナスカンは通常、ワンちゃんの首元付近にあるので、ピカピカのままの場合が多いのですが、地面をごろごろ転がったり、首元を地面に擦り付ける癖がある場合には、ナスカンが地面に擦り付けられてしまうので、表面に擦り傷や細かなへこみ傷が出来ている場合が多いです。
もし、ナスカンにそのような傷が出来ていましたら、今回のナスカン外れによる脱走の原因の一つとして、体の擦り付け癖が疑われます。
このことをお伝えし、ナスカン部分を確認頂きましたところ、『細かい傷が沢山ついていました。』とのお返事が届きました。
やはり今回のナスカン外れは、地面への体の擦り付けによりナスカンの開閉部分が押し下げられてしまう誤作動が原因という線が濃厚となりました。
係留される地面の状況が固い土と砂利で、引っ張り癖はあるものの、日中のみの使用ということですので、中型犬からおとなしめの大型犬向けに提案することが多い線径3mmのマンテルチェーンを使用し、ワンちゃん側にはナスカンを2個取り付ける形にしました。
ただ、首輪にナスカンを2個取り付けると、ナスカン下の回転する部分が回転出来なくなってしまうという問題が生じてしまいます。
これを解消するため、2個のナスカンの直下に回転カンを1個組み込む形をとりました。
これにより、ワンちゃんが動き回った時に生まれてくるチェーンの捻じれを低減させる機能を受け持ってもらいます。
『屋根もあるが、風などによっては雨が降りかかる場所』とお書きでしたが、チェーンや金具類は全てSUS304タイプのステンレス製ですので、雨に濡れても平気です。
これらの内容で、ステンレス製係留用チェーンをご提案させて頂き、製作のご依頼を頂きました。
今回製作した係留用チェーンは次の通りです。
ステンレス製係留用チェーン(ワンちゃん側 Wナスカンタイプ)
STGMK-3.0 SW × 3.0m Wナスカン T-M ¥19,140(10%消費税込み 2023年夏時点での価格です)
発送後、ワンちゃんのお写真とご感想を頂きました。
ワンちゃんは、2018年4月24日生まれの黒柴、ゆず君です。
普通の柴よりも小柄な体格なのですが、力は一人前で元気いっぱいに家族を振り回しているそうです。
また、外に繋いでいる時は抜群に番犬としての役目を発揮しますが、犬好きの人とわかるとコロッと態度を変えてしっぽを振って可愛がられているそうです。
柴犬特有のツンデレ感そのままの性格のワンちゃんなのですね。
『チェーンを変えても本犬はまったく気にせず、違和感もないのかのびのびとしています。
飼い主側としてもナスカンが2つついていると、万が一1つ外れても…という安心感があります。』
『まだまだやんちゃなので、安心して過ごせるよう工夫して生活環境を整えていきたいと思います。』
ゆず君も5歳ですので、そろそろ若犬の頃とは違った大人の落ち着きが出てきだす頃かと思います。
8歳前後までは、引っ張り癖は続く場合も見られますが、頻度は減って来る筈です。
諸説ありますが、ワンちゃんの5歳は、人間に換算するとアラフォー(40歳前後)とも言われています。
体力面では若犬と変わらないことが多いですが、代謝や気温など環境への適応力はそろそろ緩やかに下降を始めだす頃かと思います。
食事や係留環境の気温・湿度など、日ごろの様子を見ながら、少しずつ調整していってあげてくださいね。
人間も動物も、早期発見が重要ですので、ワンちゃんの様子などで気になることなどがありましたら、フィラリア予防のお薬をもらう際などに、掛かりつけの獣医師さんに質問してあげてください。
今年は長く猛暑が続くようですので、日中・夜間の気温とともに、お散歩へ出かける時間なども、手で触っても地面が熱く感じなくなる日暮れから1-2時間後以降や、お日様が昇り始める早朝の頃までなど、工夫をしながら乗り越えていってくださいね。
有難うございました。
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