8月も2週目になりました。
甲子園球場では全国高校野球大会も始まり、熱戦が繰り返されています。
ただ、今年は7月から連日猛暑が続いており、週明けに降った小雨が、カンカン照り続きの大阪や甲子園球場のある兵庫にとっては唯一の救いです。
現在、沖縄から奄美、九州地方に大きな影響を及ぼしている台風6号のような大雨は困りますが、昔はよくあった、夏の午後のにわか雨程度の雨は定期的に欲しいものです。
さて、今回は北海道からお問い合わせを頂きました。
以前、弊社にステンレス製係留用チェーンの製作をご依頼頂いた方からなのですが、同じものを新調したいという内容でした。
過去のデータを調べてみましたところ、2017年の4月にご注文頂き製作させて頂いたものでした。
6年間もお使い頂き、感謝致します。
前回と同じものを製作する場合でのお見積り表をお送りさせて頂きましたところ、お返事がありました。
最近ナスカン部分の戻りが悪くなって、係留していたワンちゃんから鎖が外れた状態になってしまっていたのだそうです。
ワンちゃんは警戒心が強いタイプの子らしく、一度チェーンから離れてしまうと、近寄るのが大変なので、どうしたものかと苦慮しておられるとのことでした。
6年間、屋外でのご使用でしたので、ナスカンの可動部分にも経年劣化が生じてきた可能性は十分考えられます。
(実際、メールには『ナスカンが凍結によってか戻らなくなってしまい』との記載がございました)
今回のナスカンの開閉部分の不具合は6年間ご使用頂いている点から、経年劣化が想定されますが、弊社にナスカン外れで頂くお問い合わせの多くは、ワンちゃんの日頃の癖が原因の場合が殆どです。
主にワンちゃんの日ごろの癖(地面で体をゴロゴロさせたり、首元を地面にこすりつけたりなど)が原因でナスカンが外れる子の場合、ナスカンを2個取り付けるタイプの製作をお受けしておりますので、警戒心が強いというワンちゃんの性格を考慮し、外れにくさの観点から、ナスカン2個のタイプで提案することと致しました。
ただ、ナスカンを2個取り付けますと、ナスカン下の回転部分が機能しなくなるという症状が起きてしまい、これにより、ナスカン1個だけのタイプよりも、鎖にねじれが溜まりやすくなるという弊害が生まれることをお伝えしました。
そして、この弊害を解消するため、2個のナスカンの直下に回転カンを1個組み込み、ここを回転させることで、ワンちゃんの動きに伴って生じてくるねじれを低減させる機能を持たせたタイプの係留用チェーンをご提案させて頂きました。
その後、現状のお写真とともに、『ナスカン部分ですが、アイスナップで製作していただくことは可能でしょうか?アイスナップなら一個でもいいと思うのですが。』とのお返事が返ってきました。
もちろん、アイスナップを使用して係留用チェーンを製作することは可能です。
アイスナップは通常タイプのナスカンのような開閉用の突起部分がない構造ですので、地面に体を擦り付けるなどした際に、誤作動で開いてしまう可能性は小さくなります。
ただ、アイスナップの可動部分は、板材を曲げ加工したものなので、何かの拍子に、この部分に直接強い力が加わると変形や破損する可能性があるという弱点があります。
お送り頂いた写真ではチェーンに連結用の金具(シャックルかと思われます)を使ってアイスナップを取り付けてご使用されていらっしゃるようでしたので、今までこの可動部に過剰な力が掛かってしまう事はなかったかをお訊ねするとともに、アイスナップナスカンを取り付けて製作する場合でのお見積り回答をさせて頂きました。
結果、アイスナップナスカンを取り付けるタイプで、ステンレス製係留用チェーンを製作することとなりました。
今回製作した係留用チェーンは次の通りです。
STGMK-4.0 SW × 2.7m T-L アイスナップナスカン取り付けタイプ ¥16,940(10%消費税込み 2023年夏時点での価格です)
商品発送のため郵便番号を検索していましたところ、発送先が農場らしいということが分かりました。
メールでお伺いしたところ、畑作農業をしておられるとのことでした。
インスタグラムには、農作物を加工して作られたドレッシングなどの商品も紹介されていました。
一次産業の強みを生かしてより高次な産業にもチャレンジしておられる、現在の農業の姿を垣間見させて頂きました。
今回新調してもらった係留用チェーンで、農場の敷地内を元気に動き回って下さいね。
また長くお使い頂ける製品となりますように。
有難うございました。
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