ワンちゃんを飼う上で必ず必要となってくるのが係留用の道具。
昔はチェーンやワイヤーなど金属製が当たり前でしたが、引っ張り強度の強い繊維が開発され、現在はロープタイプのリードを利用して係留される方も多くなってきています。
但し、ワンちゃんによる“噛み噛み攻撃”を受けた場合には、早晩、その箇所からの“ちぎれ”に繋がってきてしまいます。
特に生後3か月頃から2歳頃までの期間は、乳歯が生えてきたり、永久歯に生え変わりだしたり、好奇心旺盛でイタズラ大好きだったりで、係留用リードや家族の人の手への“噛み噛み攻撃”が発生しやすくなります。
我が家の歴代ワンコ達も、係留用リードの縫い目部分をカバーしてある布部分を剥がすのが大好きでした。
今回はワンちゃんのお写真と共に次のようなご相談を頂きました。
『4ヶ月 5キロ 雑種(成犬時予想12,3キロ) ミニチュアプードルやコッカ―スパニエル風の雑種 添付写真右のホワイト&ブラックです。
リードを噛んでしまいます。
貴社のHPでジョイントチェーンを拝見しぜひ購入したい、と思いました。
成長していく過程でサイズアップが必要になるかもしれませんが
都度作り替えることも考えています。
2018年3月1日 JIN君のようなお品が希望です。
作成のご検討、ご相談、お見積りなどいただけましたらうれしいです。』
生後4か月のワンちゃん、乳歯もしっかりしてきて、噛み噛みしたくなる気持ちは良く分かります。
じゃれて飼い主さんの手を噛むのもこの頃ですね。(ダメ!という事を教えるのが重要な時期です)
そこで次のようにお返事させて頂きました。
「お写真とご依頼内容拝見致しました。
一緒に写っているワンちゃんのサイズと比較すると、今回お問い合わせ頂きましたJIN君用のジョイントチェーン(弊社ではリード用チェーン金具と呼んでおります)で大丈夫だと思われます。
チェーンの線径は2.5mmありますので、成犬になってもお使い頂けるかと思います。」
ナスカン部分については鉄鋳物製(メッキ処理品)の場合とステンレス製の場合の2種類でご提案させて頂きました。
ナスカン部分を2種類の材質にしたことについて次のようなご質問を頂きました。
『ご丁寧な返信、お見積りをありがとうございます。
サイズは大丈夫そうで安心しました。
質問ですが、ナスカンを「複合タイプ」ではなく
同等サイズの「ステンレス STPN-4」に変更するメリットはございますか?
色合いの違いについて承知いたしました。問題はございません。
その他にステンレス製に変更した場合(変更は可能でしょうか?)
犬に何か優しい仕様になるのかな?と。。。
鉄とステンレスの違いもわからない素人ですので
とても的違いな質問なのかも・・・すみません。
よろしくお願いいたします』
そこで、ステンレス製の場合のメリットとデメリットについて次のようにお返事させて頂きました。
「ナスカン部分をステンレス製にすることでは、ジョイントチェーン全体が錆びにくい性質になる事がメリットかと思います。
また、ステンレスは鉄に比べると粘り強さがあり、壊れるまでに掛かる時間が鉄より長いというデータがあります。
ただ、ステンレス製ナスカンはそれ自体が鋳物製のナスカンに比べるとかなり高価なものになります。
この点が、デメリットかと思います。
(鉄鋳物製のナスカンは表面のメッキに傷が付くと、そこから赤錆が発生しやすくなってくるというデメリットがあります)
犬に優しい仕様という部分では、ためらいなくジャンジャン洗って頂けるので、常に清潔に保つ事が出来るという点でしょうか。(チェーンは使用に伴い、見た目には分かりにくいのですが、徐々に汚れが溜まってきて、それが原因で被毛が黒ずんでくることがあります。腕時計の金属ベルトと同じイメージですね。)
ご不明な点などございましたらまたお気軽にお問い合わせ下さい。
それではご検討、お返事の程、宜しくお願い致します。」
結果、ナスカン部分もステンレス製にしたオールステンレス製のリード用チェーンを2本お作りさせて頂く事になりました。
(『普段使いと予備に1個は車に積んでおきたいと思います。』との事でした。)
今回お作りさせて頂いたリード用チェーン金具(ジョイントチェーン)は次の通りです。
ステンレス製リード用チェーン金具
STGML-2.5×全長 30cm STPN-4 STPM-3020 ¥3,800/本(消費税・送料別 2020年 冬時点での価格です)
ワンコの名前はららちゃんでした。
次のららちゃんの“噛み噛みマックス”は永久歯への生え変わりの時期かと思います。
それまでには、“チェーンは噛んでも歯が立たない”という事を学習して、あまり噛みついてこなくなってくれているかと思います。
先輩ワンコのさむ君と共に楽しいお散歩が出来ますように。
有難うございました。