私共が取り扱う商品の中には自分達の工場では作れない商品もあります。
その筆頭商品が、“ナスカン”類です。
これらの商品はいずれも“鋳物商品”ですので、金属を扱う普通の工場では作る事が出来ません。
金属を熔かす<炉>を持った鋳物工場でしか作る事が出来ないのです。
特に高温での製造が要求されるマレーブルナスカンやステンレス製ナスカンは製造してくれる工場も少なく、海外(アジア諸国)生産の流れも歯止めが効かないようです。
ダイキャスト製角ナスカンやレバーナスカンも金属材料価格の高騰と海外からの製品流入により製造工場がどんどん少なくなってきています。
マレーブルナスカンや、ステンレス製ナスカンはメッキ処理、研磨処理前での商品入手が可能なのですが、ダイキャスト製のナスカン類は、鋳物工場側でのコスト削減のため、ナスカン製造からメッキ工場でのメッキ処理までを一括して行なっており、私共の手に入るのは“完成品”の状態のものです。
ですが、私共では自分達の手を全く経ないままの商品を“完成品”とはしていません。
そのような仕入れ商品については、きちんとチェックを行ないます。
まず、仕入れを決める段階で製品の強度を確認します。
製造元で強度検査がされていればそのデータをもらい、自分達でも仕入れた商品から無作為に幾つかを選び、検査機を借りて検査を行ないます。
そこで大きな差が無ければ“取扱商品”に加えてお客様にご提供していきます。
また、仕入れる毎に“全数検査”を行い、製品の動きやメッキ状態をチェックします。
そして最後に回転部分やノックピンといった稼動部分にシリコン潤滑剤や防錆潤滑剤を吹き付けて動きを良くしたものを<合格品>として出荷しています。
“動きが滑らか。錆びにくい。”は、ナスカンを長くお使い頂く上での重要な要素ですので、弊社では敢て、一手間掛けさせて頂いております。
最近は、ネットで検索すると同じ形のナスカンを見かけるようになりました。
他社さんでも同じ製造元や問屋さんから購入されているのだと思います。でも強度や取扱に関しての記載はあまり見られません。
しっかりした所であれば、きちんと返事を下さると思いますので、購入をお考えの際には、是非その点を確認されてみる事をお薦めします。
自分達が作れないからこそ、自分達が出来ることをしてお客様にお出しする、そんな当たり前の事を続けられる工場である事が自分達の使命ですから。
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