私共では、数社に対してウォレットチェーンやそれに類似した用途のチェーンを製造しています。
その事はサイトには載せていないのですが、それにもかかわらず製作依頼がちょくちょくあります。
最近、ちょっと変わったウォレットチェーンの製作依頼があったのでご紹介させて頂きます。
東京都内にお住まいの方から「普通のアクセサリーショップにあるウォレットチェーンはどれもこれも細くて軟弱な感じがして自分好みのものが全然無い」ので作って欲しいと言うメールが届きました。
従来、ウォレットチェーンはあまり目立たないサイズのものが好まれており、せいぜい線径が2-3mm程度の鎖が使用されています。
最近では若者を中心に、ファッション性の面?から線径の太いチェーンで出来たウォレットチェーン(どちらかと言えばキーホルダーチェーンの場合が多いです)をズボンのベルト通し部分に引っ掛けて歩いている姿を見かける事があります。
これらのチェーン、見かけはゴツいのですが、アルミなどの軽い材質で出来ており、シャラシャら軽い音がしたりするなど、何だか嘘っぽい感じは否めません。
今回のご依頼主もきっとこの部分がご自身の好みに合わなかったのでしょう。
そこで通常の倍の線径である、5.3-6.0mmのリンクチェーンでの製作をご提案させて頂きました。
ご希望のウォレットチェーンは鎖部分の長さが1mでしたので、この太さだと600g前後となり、腰につけた場合かなりズッシリ感がします。
ですが、鎖やパーツ類の実物大の写真を添付しでご検討頂いたところ、さらにもう少し太いサイズをご希望になられました。
そこでご提案させて頂いたのが線径8mmのリンクチェーンです。
この粋になると完全な工業向けサイズです。強さでいえば、2トン近い耐力荷重があります。使用荷重で見ても子供のゾウなら吊り上げられる位の鎖です。
メッキ処理の都合上、ご希望になられたメッキではメッキ工場での処理可能重量をオーバーしてしまう為、ステンレス製での製作となりました。
両端に取り付けるレバーナスカン(トリガーナスカン)もステンレス製ということで取り寄せに。工業向けやマリン関係向けの製品となる為かなり高額なパーツとなってしまいました。
そして出来上がったのがこの商品です。総重量で1kgを軽くオーバーしています。
比較の為に、線径の異なるリンクチェーンを一緒に並べてみました。
線径3mmと6mmとの比較です。圧倒的な大きさだという事が伝わりますでしょうか?
実際に人間が装着した場合だとこうです。身長185cmのがっちりした体格の人間の場合でもこれ位の存在感を示しています。
一緒に写っているのは線径2.5mmのマンテルチェーンで作ったウォレットチェーンです。これでも通常であればちょっと太目の部類に入ります。
実際に手に取られたお客様からの感想です。
『想像していた通りのウォレットチェーンで大満足です。かなりの重さですから気軽に使用することはできませんが、装飾性を排した工業的で無骨なデザインはまさに私好み!本当にありがとうございました!』
“装飾性を排した工業的で無骨なデザイン”・・・うーん、きっと褒め言葉なのでしょう。
なにより、ご満足頂け、嬉しいと共に、ほっと一安心でした。
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これできたら俺にも作ってくださいw