柳瀬製作所の正面上には1枚の看板が掲げられています。
今の工場の増床工事が終わった1980年代末頃に掲げられたと思われる看板です。
実はこの看板、看板屋さんに描いてもらったものではなく、柳瀬製作所の社員が描いたものだそうです。
看板描きについては素人の人間が描いたものにしてはとても上手に出来た看板だと思います。
ただ、柳瀬製作所の英語訳部分に「えっ?」と感じる、訳として適切とは思えない単語やスペル間違いがあります。
良く解釈すれば、80年代末頃の“柳瀬製作所らしさ”を表した看板ともとれるのですが・・・、ちょっと恥ずかしいのも事実です。
急逝した父親の跡を継ぐ形で兄弟が集まり始まった今のTOP CHAIN 柳瀬製作所。
仕事の規模や工場を経営していく力量では先代社長にはまだまだ及ばない鎖屋兄弟達ですが、経済状況が目まぐるしく変化して来たこの10年間、厳しいながらも仕事を続けてくる事が出来ました。
<看板を掛け替える>という言葉があります。
この言葉には、言葉通り“看板を取り替える”という意味と共に、“今までとは異なるものになる”という意味合いも含まれます。
ですので、TOP CHAIN 柳瀬製作所を自分達の力で足腰のしっかりした会社に出来た時、先代時代の柳瀬製作所の看板を新しい物に替えようと考えていました。
現在、ペット用チェーン類に関しては、ホームセンターやペットショップでは見つけにくくなったステンレス製のものに力を入れています。
また、個人のお客様まで販売対象を広げ、小ロットでのオーダーメイド製作にも取り組んできました。
その甲斐もあってでしょうか? ネット検索される方を主に、少しずつですが、『ペット用のステンレス製品の柳瀬』というイメージが浸透してきているのを感じるようになりました。
兄弟が鎖作りに明るく頑張る工場ということで、ブログタイトルにもなっている『鎖屋兄弟』として、マスコミに取材をして頂けるようにもなってきました。
そんな中、柳瀬の看板を見てみると、長年風雨に晒されていた為に錆が出てきていたのですが、ここ暫くの間にその錆が急激に進んで来ている様に感じました。
“錆びにくい”が売りのステンレスを赤い文字で強調して謳っている柳瀬製作所の看板が“サビサビ”になってきているのは、如何にも説得力に欠ける状態です。
“高級犬鎖・その他別注製造”という文言もちょっと表現がはっきりしないので、ペットと工業用にチェーンを扱っている事を明記した看板にした方が良いという思いとで、今回思い切って看板を取り替えることにしました。
そして先週の土曜日(4/19)に看板の交換作業が行なわれました。
当日は、社長が立会いと看板取替え作業の写真撮影を担当してくれました。
以下が作業の模様です。
大きな脚立での作業を想像していたのですが、電線などの電気工事と同じ様な、バケット付きのクレーン車での作業だったようです。
古い看板を取外し、新しい看板に架け替え、保護シートを剥がして完成です。
字体(フォント)が変わった為、少々細く感じる部分もありますが、業務内容もちょっと分かりやすくなり、間違い箇所も訂正され、総合的に良い出来栄えになったと思います。
次は“看板を掛け替えた”事に対する結果を出すのが私達『鎖屋兄弟』に課せられた使命です。
オーダードッグチェーン の TOP CHAIN 柳瀬製作所 を宜しくお願い致します。