マンテルチェーンについて中部地方の方からこんなお問い合わせが届きました。
『マンテル鎖を探しています。
線径 3.5ミリから4.0ミリ 溶接したもの
クロームメッキ又は黄色のメッキで安いもの 長さは60メートルくらいと思っております。
御社で製作されているようでしたら、値段、送料等お知らせ下さい。』
弊社の鉄製チェーンは、クロム色(銀色)のスズコバルトメッキ処理を行っている事と、メッキ工場でのメッキ処理の都合上、定尺が30mとなっているので30mを2本での提供になる事、そして通常はメッキ処理前の在庫となっている旨をお値段と共にお返事させて頂きました。
すると次のようなお返事が返ってまいりました。
『ご連絡ありがとう御座います。
メッキ処理前で結構ですので、下記の商品送って頂けませんか。
STCM-3.5 1巻 溶接つき
STCM-4.0 1巻 溶接つき
代引きで送って頂ければ助かります。
<お問合せ頂いたお客様のご住所>
配達用バイクのチェーンに使用するため、メッキなしでも結構です。
急いでいませんので、御社都合の良いときに送って下さい。よろしくお願いします。』
お問合せ下さっておられたのは新聞販売店さんでした。
きっと配達用バイクの盗難防止用に太目のチェーンが必要なのだろうと思い、メッキなしチェーンの見積りと共に、念のため次のようなお返事をさせて頂きました。
『マンテルチェーンのご注文有り難うございます。
メッキ処理前のチェーンですと、鉄製生地そのままですので、濡れるとすぐに赤錆が出てきますが宜しいのでしょうか?
(空気中の湿度でも徐々に表面が薄赤黒くなってきます)
メッキ処理製品でも濡れたままにしておくと錆が出てきますので注意が必要です。
(すぐに拭き取ると長持ちしますし、その後、クレ556等を染込ませた布で拭くとさらに効果的です)』
すると
『大変お忙しいところご連絡頂きまして、ありがとう御座います。
メッキ処理なしで結構です。着払いでよろしいでしょうか。
改めて、注文いたしますので、よろしくお願いします。』とのお返事が。
うーん、鎖屋さんとしては、バイクに錆色が移らないかとやっぱり不安です。
そこで、商品発送のお知らせメールの中で、お使いになられる様子をお教え頂けるようお願いしてみました。
その結果、
『本日、午後1時ごろ商品受け取りました。
これで、今年の冬が乗り切れます。購入いたしましたチェーンを13センチくらいに切断して加工し、配達用のバイク カブ の後輪に六ヶ所くらいに取り付けます。
特に雪の降った翌日、道路の凍結に発揮いたします。今までホームセンターで購入してましたが、線径が細く一日で、磨り減って使用不能になります。なかなかこれくらいの
径のチェーンは、市販されてません。大変助かります。
送って頂いたチェーンは、思いどうりのものです。今年一年使用してみます、又、よろしくおねがいします。代金は、支払いしたしました。ありがとう御座いました。』とのお返事を頂きました。
“配達用バイクのチェーンに使用するため”とはそういうことだったのですね。
これでメッキ処理していなくても大丈夫な理由が分かりました。雪が殆ど積もらない大阪ではなかなか思いつかない使用方法です。
ただ、線径3.5mmや4.0mmのマンテルチェーンは結構厚みがあります。バイクのタイヤに取り付けた場合、結構な段差が出来るように思われましたのでお礼メールに一言付け加えさせて頂きました。
『商品到着のご連絡有り難うございました。
カットしたチェーンをバイクの後輪に6箇所程度巻きつけるような感じ?でご使用になられるのですね。
冬期に2-3日程度しか積雪しない大阪だとなかなか思いつかないアイディアです。
チェーンを取り付けられる時期になりましたら是非お写真などお送り下さい。
チェーンが大きくなった分、以前のものと比べ地面との段差が大きくなるかと思いますので、くれぐれもお気をつけ下さい。
有り難うございました。』
雪が深ければ、チェーン部分が雪にしっかり食い込んでスパイク代わりになってくれるのでバッチリなのでしょうが、『線径が細く一日で、磨り減って使用不能になりなす』とのことですので、きっとアスファルト剥き出しの道路も通られるのでしょう。
除雪された道路ではアスファルトにチェーンがガンガン当たり、バイクがガクンガクンするのでその点がとても心配です。
販売したものとしましては、使用されるお客様の安全を切に願うばかりです。くれぐれも気をつけて下さいね。