ステンレス製係留用チェーンの使用実感　その4

前回3/17付の＜ステンレス製係留用チェーンの使用実感＞報告記事から４ヶ月が過ぎました。
継続使用もついに２年を超えたステンレス製係留用チェーンの様子をご報告致します。

使用環境は昨年来から変わらず、レンガとコンクリートに常に接触し、引きずられる状態。
さらに、毎日必ず1回は水に濡らされる（時には繋がれている犬自身のおしっこがかかる）という条件です。
梅雨はもちろんですが、梅雨明け以降は、暑さ対策のために朝晩２回水撒きをするので相変わらず水に濡れる機会は多いまま。

それでは実際の様子を写真でご紹介します。

使用しているのはハスキーと紀州のミックス犬、大型犬のジュディーです（もうすぐ13歳半になります）。

写真で白っぽく写っているのは、地面と擦れあって鎖が若干磨り減った部分です。

鎖部分に負荷を掛ける意味も含めて鎖を結んで団子状にした箇所は部分的に白っぽさが目立つ感じがします。
ただし、傍で見てみると鎖表面が少し磨り減っている程度で、使用に際して問題は無い感じです。
団子状になっている内部を覗いてみましたが、錆などの発生や変化も見られません。

続いて団子にせずそのままの状態で地面に触れている鎖部分の状態です。
線径、2.5m/mと3.0m/m共に、表面が地面と擦れあって少し平らになってきています。
新品の頃の光沢は失われ、くすんだ銀色（灰色）に見えます。

鎖の線の太さからするとまだまだ微々たる磨り減り具合ですので、使用に際しては全く問題がありません。

鎖のコマ同士が触れ合う部分については全く磨り減っていませんし、溶接箇所にも変化は見られません。
係留用チェーンとして安全に使用し続ける事が出来ます。

それでは次に鎖をくくりつけてある部分を見てみましょう。
ステンレスチェーン表面に負荷を掛ける為に、鉄製チェーンに接触させるようにくくりつけてあります。
また、この付近は朝晩しっかり水をかける場所なので濡れ具合もかなりなものです。
鉄製チェーンはナスカン部分、鎖部分とも既にメッキが無くなり、こげ茶色に錆びてしまっています。

ステンレスチェーンは鉄と擦れ合う事により、部分的に光沢を失い、灰色っぽい箇所が出来てきています。
ただし、“貰い錆”と言う、錆が移って来る現象は見られません。

最後にステンレス製のナスカン部分の状態を見てみます。

STPN-5の大きなナスカンは首輪に繋がった状況、小さなSTPN-4ナスカンは首輪よりも下に来るように取り付けましたので、ジュディの姿勢によって地面に着いたり、宙に浮かんだりと様々に使用条件が変化します。

写真のように、両方のナスカン部分は、毎日ジュディに踏んづけられたり引きずられたり引っ張られたりを繰り返しています。
最近は暑さのために伸びて寝ている事が多く、ナスカン類は踏んづけられた状態になることが春先よりも多くなっています。

ナスカンの上部は３月時点よりも傷と小さなボコボコが増えている感じがします。但し、今回も触って傷が付くようなザラツキではありません。

ナスカンの下側を見てみます。リング部分の表面も３月の報告時点と同様、ナスカンの上部と同じ様に傷が付き小さなボコボコが出来ています。
しかし、かしめてある部分は今回のチェックでもしっかりしており、磨耗は見られません。まだまだすっぽ抜けの心配は必要ありません。

今回、コンクリートやレンガ、そして継続的な水濡れという過酷な条件下で２年を経過した時点でも、十分使用に耐えうる状態である事が確認出来ました。
今回使用している全長3mの係留用チェーンであれば概算￥8000前後（税別）/本で製作が可能かと思います。（材料価格高騰が続いている為、参考価格とお考え下さいね）
自社製品の長持ち度合いがさらに確認出来た結果です。
逆に言うと、“お得”さ度合いもUPした結果です。２年で￥8000、１ヶ月換算だと￥333.3・・・。
良ければ検討してみて下さいね。

お問い合わせは　メール (お使いのメールソフトが立ち上がります）・お問い合わせフォーム・お問い合わせフォームページ・お電話　にてどうぞ