小型犬を飼われる方が多くなってきて以来、今では小型・中型・大型を問わずワンちゃんの室内飼いが普通な事になってきましたが、それ以前は外飼いでワンちゃんを飼うのは至極あたり前のことでした。
いまでも一軒家にお住まいの方の場合には、お庭やカーポートの一部を利用して犬小屋を設置し、ワンちゃんを係留されていらっしゃいますね。
ただ、昨今の住宅事情、高い建物が多く建てられてきていますので、お日様の当たり具合はさまざま。
お庭スペースやカーポートの日当たりが十分確保出来ない事も起こってきます。
今回はそんな方からワンちゃんの係留用チェーンのご依頼をお受け致しました。
『黒柴のオス生後1歳6ヶ月です。体型は大きめで体重も重いです。性格はやんちゃで噛みぐせもあります。ひものリードは何個もひきちぎってます。力も強いです。
犬小屋は屋根があるのでひなたにあたる事がができません、
外飼で、お散歩のあとに少し陽があたる場所で繋留用チェーンを市販のドッグアンカー(おもり 20キロ)商品につなげようとおもっております。
チェーンはステンレス、線経は太い物、丸かん、ナスカンは写真の向かって左(レバーの特記部分がない)長さは3m希望です。
よろしくお願いいたします』
ドッグアンカーについては商品名をお伝え頂いていたので検索し、どのようなものかや各部分の大きさなどを調べました。
そのデータを参考に、使用する部品を検討し提案させて頂くことに。
メールと共に直接お電話を頂き、係留用チェーンの全体像を決定していきました。
線径3mmのマンテルチェーンを使用し、ナスカン部分はアイスナップ、途中に回転カン(スイベル)を組み込み、ドッグアンカーに固定する側はTカンにし、全長を約3mというイメージで進みました。
その後、お客様側でのご希望に変更があり、ドッグアンカーに固定する側を丸カンに、全長を約2mでお作りする事になりました。
固定側の丸カンにつきましては、アイスナップだと下部の回転部分が丸カンに引っ掛かり通すことが出来ません。その差は数ミリ。
手作業で十分な余裕がある内径の丸カンをお作りする事は可能なのですが、従来品よりも値段がUPしてしまいますし、丸カンの内径が大きくなるに従い、大きな力が掛かった際に変形しやすくなるという問題も生じてきます。
そこで、その両者を解消する手段として、従来品の丸カンを加工し、若干楕円形気味にしました。
さらに写真ではちょっと伝わりにくいのですが、この楕円カンにカーブを持たせ、固定した時のフィット感を若干高めました。
市販品の回転カン付係留用チェーン(鉄製品が殆ど)の場合、全長は1.8mから2.5m程度のものが売られています。
それと比較すると今回の全長約2mは普通の長さの範囲になるのですが、長ーい係留用チェーン製作をお受けし慣れている鎖屋兄弟達にとっては、久しぶりにちょっと短かな回転カン付き係留用チェーンでした。
このようにご希望に沿って全体像を作り上げていきますので、何かありましたらお気軽に柳瀬製作所までお問い合わせ下さい。
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