黒柴（柴犬）用に係留用チェーンをお作り致しました

今回はステンレス製係留用チェーンをお探しの方から、成犬になったばかりの黒柴ちゃん用に係留用チェーンを作って欲しいとのご依頼をお受け致しました。

「犬の命を繋ぐチェーンですぜひ作製した頂きたいと思います。よろしくお願い致します」との、思いのこもった文言に、気持ちを引き締める鎖屋兄弟達。

いつものようにワンちゃんの性格や係留環境、ご希望のチェーン長さなどをお聞きしました。

屋外係留デビューして4-5ヶ月のワンちゃんで、日中は屋外、夜間はお家の中に繋いで飼っておられるとのこと。

また、ナスカンのレバーの調子が悪かったらしく、つい最近ナスカンが首輪から外れてワンコが脱走すると言うハプニングに見舞われ、はずれにくく丈夫なナスカンを希望されておられました。

“犬の命を繋ぐチェーン”と書かれた理由が分かりました。

チェーン長さについては「３メートルと1.5メートル（状況に応じて繋ぎ替えたい）無理でしょうか　やはり２本に分けたほうがよいでしょうか」とのお尋ねがありました。

製作自体は可能なのですが、同時に、使用に際しての注意点もあるので、図を加えて次のようにお返事させて頂きました。

「1本のチェーンを折り返す事で長さを調整する事は可能です。
ただ、3mを半分に折り返して1.5mにすると、全体がチェーン2列の状態になります。

この状態だとチェーンが何かに引っ掛かったり、ワンちゃんがチェーンの輪に足を引っ掛けたりといった危険性が非常に高くなる事が想像されます。

引っ掛かる可能性は残りますが、添付資料の図の通り、ナスカン側から約1mの場所に回転カンを取り付け、その少し後ろの位置にロックよう丸カンをつけてここまで折り返すと、全長約2m程度のチェーンにまでは縮められるかと思います。

ただ、足を引っ掛けたりという安全面から考えると、3ｍと1.5ｍをそれぞれ1本ずつご準備されるほうをお勧め致します。」

また、ナスカン部分については何かの拍子で首輪から外れる可能性を考慮して次のようにお返事させて頂きました。

「ナスカン部分についてですが、指で動かす為のピンが出ているタイプのものは何かに引っ掛かった拍子にピン部分が動いてしまい首輪が外れてしまう可能性があります。レバーナスカンもこのタイプのナスカンに該当してしまいます。

ナスカン大はブルナスカンの事かと思います。これは大型犬向けのもので柴犬には重すぎるナスカンです。

地面に体をこすり付けたりする癖のワンちゃんは、係留用チェーン紹介ページにあったアイスナップタイプのナスカンをご使用されておられます。これは金具を指で中に押し込んで首輪を引っ掛けるタイプのもので、擦りつけなどによる引っ掛かりが起こりにくいナスカンです。

ただし、この押し込み部分は板材を曲げて作った構造ですので、この押し込み部分に強い力が掛かると変形しやすいリスクがあります。ワンちゃんの首輪側への使用であればこの押し込み部分に強い力が掛かることは少ないので大丈夫なのですが、小屋などの固定側に使用される場合には注意が必要です。
（実際に固定側に使用し、変形した報告を頂いたことがありました）

通常の指で押し下げるタイプのナスカンよりはちょっとだけ強い力が必要ですが、安全面から今回はアイスナップでの製作でお見積させて頂きます。」

その後、数回のメールをやり取りし、アイスナップタイプナスカンで線径3.0mmのマンテルチェーンを使用したチェーン長さ1.5ｍと3ｍの係留用チェーンを1本ずつ製作させて頂きました。
3ｍの係留用チェーンについてはチェーンの真ん中位の長さの位置にチェーンの捩れ軽減用に回転カンを組み込みました。

商品発送後、暫くしてお客様からお写真と共に
「犬に、チェーンをつけた当日は、なにこれー？？　って後ろばかり気にしていましたが、すぐに慣れました。
飼い主も、安心して留守にできます。
本当にお願いしてよかったと思っております。今後ともよろしくお願い致します。」とのメールを頂戴致しました。

素敵な黒柴の女の子です。首元にはしっかりとアイスナップタイプのナスカンとチェーンが写っています。きちんと写し込んでくれて感謝です。

チェーンにもすぐ慣れてくれて本当に良かったです。

いよいよ3月、「もう少し温かくなったら外に繋いであげようかな？」と思われた方は、是非お気軽に鎖屋兄弟の　TOP CHAIN 柳瀬製作所　までお問い合わせ下さい。

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