ウェルシュコーギー用に係留用チェーンをお作りさせて頂きました。

様々な分野でそのつど“流行”が生まれては消えていきます。ペットについても然り。
ワンコの分野でも様々な犬種が“流行”という名の下に、一時的に頭数が極端に増え、その後はガクッと下がってしまう（姿があまり見られなくなる）現象が繰り返されてきました。

古くは白いスピッツ、ジャーマンシェパード、バブルの頃にはポメラニアンやヨークシャテリア、マルチーズなどがよく目に付きました。
その後はシベリアンハスキーやゴールデンレトリバーといった大型犬のブームを経て、再び、小・中型犬へと流行は変化。
チワワやミニチュアダックスフント、トイプードルが多く飼われるようになりました。これは“犬の室内飼育”が定着してきたこととも結びついていると考えられます。
ここ数年では、飼育犬種の個性化が進んだのか、限られた犬種の流行は見られないように思われます。
一方、犬種の個性化に伴い、聞いたことの無い犬種向けのチェーン類の製作依頼をお受けすることもあり、鎖屋兄弟達も犬種図鑑がマストアイテムになって来ました（笑）。

上記の流行例には書きませんでしたが、ウェルシュコーギーペンブロークもプチ流行した犬種です。
男前の顔にお茶目な体形という独特のフォルムが可愛いワンコで大好きです。

今回はそんなコーギーをお飼いの方からお問い合わせを頂きました。

『我が家では1歳2カ月になるウェルシュコーギーのオスを飼っています。
名前はわんすけです＾＾
とてもやんちゃで力が強くなんでもかじります。
敷地内の駐車場（コンクリート）につないでいるのですが車もかじられました。
いつもホームセンターで購入したワイヤーのチェーンでつないでいますが2～3カ月で切れそうになり
慌てて新しいのを買っています。一度切れて脱走してことがありました。
軽くて切れないチェーンを探していたら御社のホームページにたどり着きました。
200㎝～210㎝の軽いチェーンを作っていただけませんか？
よろしくお願いします。』
 
ブログなどで何度か書かせて頂きましたが、金属製チェーンもコンクリートなどの環境では擦れに伴い擦り減りが起こってまいります。
ただし、チェーンのコマは金属の塊ですので、細い線を束ねたワイヤーのように擦り減りが進むと連鎖的にプチプチ線が切れてちぎれてしまうことはありません。
この違いがチェーンの方が長持ちする原因なのです。（チェーンの切り口面がしっかり熔接されている事が大前提でのお話ですが）

ウェルシュコーギーは他の犬種に比べると、体格と比較して引張る力が強いワンコに属します。（過去に消費者生活センターで調査され報告書も作られていました）
また、今回は年齢も1歳と若いので、その点もチェーン太さ決定の上で重要な要素となってまいります。
その為、今までのコーギー向けに製作してきた太さから検討し、今回は線径3.0mmのステンレス製チェーンを使用した場合でご提案させて頂きました。（線径が太いほど、千切れるほど磨り減るまでに時間が掛かり、長持ちにつながります。）

チェーンのイメージをご理解頂く為、今回のお問い合わせに関しても、エクセルファイル形式にて図入りのお見積表を添付させて頂きました。

『200㎝～210㎝の軽いチェーンを作っていただけませんか？』と、チェーンの重さを気にしておられましたので、計算上で係留用チェーンの重さ（約450g）も記載させて頂きましたが、実際に常時ワンちゃんに掛かって来る重さはこの全部の重さではなく、ナスカンから地面までの重さになります。
コーギーの体高であれば、首輪から地面までの距離が一番長くなるお座りした時でも100g程度になるかと思います。
通常、寝そべったりしている場合には重さは殆ど掛かってきません。
若いコーギーの力であれば、チェーンの重さ450gを引きずる程度は容易なことです。
この点についても一緒にお返事させて頂きました。

この後、再度、係留用チェーンの全長についてのやり取りを行い、全長を約2.3ｍにする形で製作することになりました。
この長さであればTカン側を柱などにくくりつけても約2.1ｍが確保出来ると思います。

今回は全長が約2.3mと比較的短めなので、チェーン途中には回転カンを組み込まないストレートタイプでの製作となりました。

ステンレス製マンテルタイプ係留用チェーン　
STGMK-3.0 × 2.3ｍ　T－M　Tカンタイプ
商品価格　　　￥7300（消費税・送料は別途）
消費税（8％）　 ￥584
送料（レターパックプラス利用）￥510
合計　￥8394　です。（2015年春時点での価格です）

チェーン発送後にお写真と共にご感想を頂きました。

『こんにちは。チェーンが到着しました。
立派な品物に感動です！ありがとうございました。』

『とーってもやんちゃで木製の犬小屋の入り口をかじってどんどん入り口が広がってます。毎日元気いっぱいのわんすけです！』
 

お写真を拝見すると、小屋の出入り口が両側共にいい感じのカーブを描いています。
 
我が家の玄関先の壁にも、かつて暮らしていたワンコ（ハスキーと紀州のミックス犬）が1歳頃に残した大きな齧り跡が今も残っています。
きっとこの位の年齢のワンコ達の通過儀礼なのでしょうね。（歯の生え替りなども原因するのでしょうが、我が家の壁の傷は半端ない大きさです。）

走り回りたい年頃でしょうから、チェーンを引きずって思う存分駆け回って下さいね。（柳瀬製作所のチェーンは簡単には負けませんから！）

外飼いをお考えの方、ワイヤーがすぐに切れてお困りの飼い主さんはお気軽に鎖屋兄弟のTOP CHAIN 柳瀬製作所までお声掛け下さい。

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