外飼いのワンコの場合、基本的には、係留した状態で、自由に動き回れる環境を整えられておられます。
また、繋留に使用されます道具も、紐や、チェーン、ワイヤーなど様々です。
使用環境とワンちゃんの日頃の行動により、それら係留用の道具の長持ち具合も変わってきます。
今回は、次のようなお問い合わせを頂きました。
『ホームページを拝見し、犬用チェーンの件で問い合わせさせて頂います。
1.wコーギー 12才 体重12キロ
2.性格は暴れんぼうで人が来ると吠えて動き回ったり突進しようとします。
3.家の庭に繋いでいますが、庭は土で比較的平坦です。
もともと外飼いですが、人が来ると吠えて動き回るため何度も首輪やチェーンを壊してきました。首輪はいくつ買ったかわかりません。もう老犬になってきたので重いチェーンはかわいそうな気がしてワイヤーで係留していましたが、それも先日切ってしまいました。
しっかりしていて、なるべく重くないのをつけてあげたいのですが…
長さは3メートルくらい欲しいです。
よろしくお願い致します。』
ウェルシュコーギーは、体の大きさに比較すると、引っ張る力がとても強い犬種です。
過去のブログ記事にもありますが、どの
コーギーも市販の係留用ワイヤーを何度も切ってしまっていましたし、
消費生活センターの調査でもコーギーの引っ張る力の強さが証明されていました。
鎖屋兄弟達も何度かW.コーギー用の係留用チェーンをお作りさせて頂きましたが、いずれのワンちゃんも、係留用ワイヤーを何度も擦り切れさせていました。
『もう老犬になってきたので重いチェーンはかわいそうな気がして』との事ですが、まだまだ足腰はしっかりしているようですし、犬種がコーギーなので、妥協(油断かな?)は出来ません。
それよりも、脱走した際、シニア犬特有の年齢に伴う視力や聴力、そして敏捷性の低下が原因となる事故の方が心配です。
そこで、以下のようにご提案させて頂きました。(返信した文章の前後は割愛致しました)
「ワンちゃんがW.コーギーですので、年齢が高くても、引っ張る力などについては油断は出来ません。
その為、今回は線形3.0㎜のチェーンでのお見積りとさせて頂きました。
地面が土との事ですので、チェーンの擦り減り具合はゆっくりになると思います。
また、重さの件ですが、ワンちゃん自身に常時掛かる重さは、
ナスカンとそこから地面までのチェーンの重さですので、100g前後になるかと思います。
お座りしたり、顎を地面につけたりすると、掛かってくる重さはもっと軽くなります。
移動に際しても、チェーンがひねりを加えた丸い形状ですので、軽い力でスルスルと動いてくれ、
それほど大きな負荷は掛かってこないかと思われます。」
結果、ご提案させて頂いた内容で、ご依頼を頂きました。
今回の係留用チェーンのご依頼内容は以下の通りです。
STGMK-3.0SW×3.0m T-M ¥10,700(消費税と送料は別途掛かります)
係留用チェーンの到着後、コメントとお写真をお送り頂きました。
『早速、新しいチェーンを装着。本犬も喜んでいると思います。
ハウスが無いので、寝るところ、雨宿りするところ、日光を避ける木の下と庭のあっちこっちに移動するのでこの長さが必要です。人が来るとワンワン吠えて走り回るのでチェーンが切れない事を祈るばかりですが末長く使えることを期待しています。
どうもありがとうございました。』
ハウスが無くて暮らしているワンコ、久し振りに出会いました。
今の生活環境が、ワンちゃんにとって本当に安心出来る場所だという証明ですね。
『ライアンは2004年12月15日生まれ、今年で13才になります。あっという間に私の歳を越してシニア犬になってしまいましたが、毎日元気で朝晩の散歩は欠かしません。
性格は暴れん坊で、今まで首輪とチェーンは何度壊したかわかりません。たびたび脱走しますが気が済むと?うちへ帰って来ます。
まだまだ元気で長生きして欲しいと願うばかりです。そして、このチェーンが最後にして欲しいです。』
動物園の獣医さんが『(野生の)動物はギリギリまで普段通りでいようとするので・・・。』というお話をされておられたので、一見しての動物の寿命は分かりませんが、鎖屋兄弟達の経験や、今までのお客様方からのお話を総合する限りでは、ライアン君が天寿を全うして虹の橋を渡っていくまでの間、今回の係留用チェーンがしっかりと繋ぎ留めていてくれるかと思います。
これからも、一日でも長く、飼い主さんを困らせるほど、足腰が強いワンコのままでいて下さいね。(でも、鎖屋兄弟のチェーンも負けませんから)