2月も立春を過ぎ、近畿各地からは、和歌山の梅の便りや、奈良の春日山の山焼き、神戸南京町の春節祭など春を迎える行事が行われようとしています。
風はまだ冷たく最高気温も10度前後ですが、景色に彩りが加わるだけで、人間も散歩するワンコもどことなく嬉しい気持ちになります。
さて、今回はサイトをご覧になられた方から、外で使う為の係留用チェーンについてのお問い合わせを頂きました。
ワンちゃんは『10ヶ月の雑種のメスで、体重は12キロくらいの細身の中型(成長はもう止まったと思います。)』犬との事。
『まだ子供と言う事もあり活発に動き回っていますが、吠える対象のものには向かって行く事もなくその場で吠える程度で、チェーンが激しく引っ張られるような事は殆どないように思います。』
成長年齢からすると、割合おとなしい感じのワンちゃんのようです。
係留場所は砂利の上(外での係留は日中のみ。)との事でした。
『外に繋ぐようになってから1ヶ月ほどになりますが、ちょうどいい長さのチェーンがなくワイヤーリードと鎖を繋げて使っています。
が、わかりきっていた事ですが砂利の上ですのでゴムが擦りきれてワイヤー部分が出てくるようになりました。
ワイヤーを噛む事はしないのでテープで補強していますが、切れてしまう前に,,,と思い今回ご連絡させて頂きました。』
ホームセンターやペットショップでは長いチェーンの取り扱いがどんどん減っているため、今回のような係留用チェーンと係留用ワイヤーの組み合わせ使用をされる方も多いようです。
また、上でも述べていらっしゃる通り、係留用ワイヤーは表面コーティングされているビニールやゴムが地面に擦られて破れ、ワイヤー本体が出てきてしまうと、擦り切れるスピードが加速してしまいます。
被覆が破れた箇所をビニールテープで補強してあげる事で長持ちさせることは可能ですが、使用環境によってはこまめなお手入れが必要なので大変ですし、ワイヤーに折れ癖が付いた場合にはそこが集中的に擦り減ってしまうという弱点もあり、係留用ワイヤーの長期使用は思ったよりも大変です。
係留用チェーンを複数連結される場合も、連結ナスカンが地面に擦り付けられて誤作動で外れてしまう可能性があるため、お薦め出来ません。
また、メッキ処理製品の為、擦れるとすぐに錆が出てきてしまう点も弱点です。
これら、外で使用する上での弱点を克服するため、柳瀬製作所では、金具・チェーン共にステンレス製の係留用チェーンを製作させて頂いています。
今回は地面の状況とワンちゃんの年齢、引っ張り度合いなどを考慮し、線径3㎜のマンテルタイプチェーンを使用し、全長3mの場合と2.5mの場合とでの回答をさせて頂きました。
結果、全長2.5mで係留用チェーンを製作させて頂く事になりました。
マンテル SUS304 STGMK-3.0 SW × 2.5m T-M ¥10,500(消費税・送料別)
この組み合わせのチェーンであれば、砂利のある地面でも複数年ご使用頂けるかと思います。
今回のように長い係留用チェーンを製作させて頂く場合には、チェーンの途中に捻じれ低減用の回転カンを組み込んでいますが、やはり完全には捻じれを取り切る事が出来ません。
この捻じれが一定以上溜まってくると、そこが団子やコブの様になり、その部分が集中的に擦られて擦り減りが早まってきてしまいます。
よく動き回るワンちゃんの場合には、捻じれの溜まるスピードは思った以上に早くなりますので注意が必要です。
特に回転カンが組み込まれていない短めのチェーンをお使いの方は、長持ちさせるために、こまめな捻じれチェックと捻じれ取りをお願い致します。
お問い合わせは メール (お使いのメールソフトが立ち上がります)・お問い合わせフォーム・お問い合わせフォームページ・お電話 にてどうぞ