5月も中旬になりました。
今週に入り、日中は25℃を超える日が多くなってきましたが、時折、窓から入ってくる薫風のお陰で、室内でのデスクワークでは、汗ばむことなく過ごせています。
草木の緑も鮮やかで、マスク着用を除けば、過ごし易い季節です。
今回は、2歳半のオスの柴犬をお飼いの方から長い係留用チェーンのお問い合わせを頂きました。
かなり活発な行動派なのだそうです。
お電話も頂き、現在は係留用ワイヤーをご使用で、複数回切れてしまったり、ナスカンが外れてしまっている状況だというお話を伺いました。
追加メールでは、日中に係留している地面の環境の情報と共に、使用しているワイヤーに付いているナスカンの写真を2種類お送り下さいました。
赤いワイヤーの付いているナスカンだと外れる事があったので、青いワイヤーの付いている方の。ロックが掛かるナスカンに出来ませんか?というご希望でした。
このロック機能が付いたナスカン、メーカーさんが自社製品用にのみ使用され、弊社を含めた同業メーカーなどへの販売は行っておられません。
また、材質は亜鉛ダイキャスト製だったかと思われます。
ワイヤー部分が切れてしまったとの事でしたので、お手元にナスカンが残っている場合には、そのナスカンをお送り頂けましたら、それを取り付けて係留用チェーンを製作する事は可能です。
(この場合には、ナスカン部分のみステンレスとは異なる別材質製品となります)
次に、弊社でご準備させて頂けるナスカンとしましては、先程紹介しました下側の写真のナスカンと同様の形状のナスカンに追加加工を施したものがございます。
追加加工された部分にノックピンの先端部分が一部分収納される形状なので、市販のものと比べると、誤作動に伴うノックピン下がりの問題を低減出来ると思います。
もしくは大型犬向けに準備してあるブルナスカンと呼ばれるタイプのナスカンがございます。
市販の鉄製係留用チェーンでも、大型犬向けとしてこのナスカンと同形状のものが取り付けられて販売されています。
このナスカンであれば、突起物がない構造なので、引っ掛かりによる誤作動で外れてしまう可能性はかなり小さくなるかと思われます。
ただし、ナスカンの形状が大きく(全長が約10㎝)、重さは210g前後で通常タイプのナスカンの2-3倍程度の重さとなってしまいます。
では、柴犬用には使えないのかという事になりますと、一概にそうとは言えません。
実際、柴犬用としてこのナスカンが付いたワイヤーをご使用になられていた方から、係留用チェーンの製作をご依頼頂きました。
ワンちゃんの年齢は12歳でしたが、このサイズを使用しても支障はないそうです。
実際のやり取りやワンちゃんの写真が
鎖屋兄弟ブログの記事としてアップしてありますのでご覧頂ければと思います。
そこで、今回は以下のように3パターンでのお見積り提案をさせて頂きました。
(使用するステンレス製チェーンはいずれも線径3.0mm ナスカンまで含めた全長を約3mと設定してあります)
1番目は、加工したタイプのナスカンを使用して製作した場合、2番目はブルナスカンを使用して製作した場合、3番目は、お手元にあるロック機能が付いたナスカンをお送り頂き、それを弊社で準備する係留用チェーンに取り付けて完成させる場合でのお見積り回答となっています。
結果、3番目の<ナスカン支給のタイプ>でご依頼頂きました。
今回製作したステンレス製係留用チェーンは以下の通りです。
STGMK-3.0 SW× 3m T-M (ナスカン部分は支給品を使用) 1本 ¥9,000(2020年春時点での価格です。消費税・送料が別途掛かって参ります)
係留用チェーン発送後、以下のようにお伝えさせて頂きました。
「ナスカン部分は鋳物製かと思われます。
亜鉛ダイキャスト製であれば赤錆の発生はありませんが、擦り傷などが目立つようでしたら、クレ556のような市販の錆止め潤滑剤やシリコンオイルを含ませた布などで時々拭いてあげると長持ちするかと思います。
匂いが苦手なワンコの場合には、蜜蝋などの自然ワックスで拭いてあげても良いかと思います。」
ナスカン部分へのこまめなお手入れで、是非長く係留用チェーンをお使い下さいね。
有難うございました。
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