7月も3週目になりました。
梅雨も終盤戦、6月までのシトシト梅雨から一転、時折、窓を叩きつけるような風を伴ったかなり強い雨が降ってきています。
柳瀬製作所が立地しているのは、生駒山の麓にあたる低地帯なので、西日本を中心とした各地での大雨被害のニュースを見聞きするたび、工場周辺の田畑が浸水しないことを祈るばかりです。
さて、今回は『ジョイントチェーンをお願いしたいです』というお問い合わせを頂きました。
柴犬の男の子で生後3カ月。
全くの子犬なので、性格についてはあまりはっきりしないのですが、おとなしくはないそうです。
(全てが興味の対象となる時期ですから、これは仕方ないですね)
獣医さん曰く、標準よりやや大きめになりそうとの事です。
翌月の予防接種が終了したら、屋内のみでの生活から、少しずつ外での生活を開始していく予定だそうでした。
噛むのが大好きなため、ジョイントチェーン(弊社ではリード用チェーン金具とも呼んでいます)を検討していて、弊社の事を見つけて下さったそうです。
また、数か月後には長い係留用チェーンでの係留もご検討との事で、係留予定箇所の情報もお知らせ下さいました。
半分砂利、コンクリート打ちされた土間部分には犬小屋を設置予定です。
横には広いウッドデッキが設置されています。
ワンちゃんの係留予定エリアにはウッドデッキに沿って3方に柵が施されているのですが、そのうち2カ所については、柵を越えてしまうと地面は3m下にあり、宙吊り状態になってしまうそうです。
一緒に頂いた写真の情報を交えて次のように回答させて頂きました。
「まだ子犬ですので、チェーン部分は線径2.5mmでチェーン長さは30㎝とさせて頂きました。
ここにナスカンと丸カンが加わり、ジョイントチェーンの全長は40㎝位になるかと思います。
線径2.5mmは中型犬サイズであれば標準的な太さなので強度面でも大丈夫です。
計算重量は82gですので、お散歩時にリードを持たれる飼い主さんにも大きな負担にはならない重さかと思います。
(お散歩時に、ジョイントチェーンをワンちゃんの首元よりも高い位置に持ち上げている状態であれば、ジョイントチェーン自体の重さはワンちゃんには殆ど掛かって来ない筈ですので、ワンちゃんへの負担は小さいかと思います。)
ジョイントチェーンと一緒に、係留用チェーンのお見積りも記載させて頂きました。
チェーン線径は3mmの場合と、4mmの場合に分けてあります。
現時点では全長が決められない状況ですので、仮に、3m、4m、5mの3パターンに分けてお見積りさせて頂きました。
ナスカン部分はジョイントチェーンのものよりも少し大きなタイプに変更してあります。
添付頂きました図面、ワンちゃんのお家を置くスペースの縦横の長さや水道の位置など、頂いたお写真と比較しますと、実際の設置時には変更されているかと思われます。
ウッドデッキ部分、図面では6m×(長い方は記載がありませんが8m位でしょうか)となっておりましたので、チェーンが全長5mであれば、お写真でお送り頂きました1方向だけが危険な柵部分になるかと思います。
お写真に写っていましたブロック塀の高さ(4段か5段)からしますと、柵の高さは80㎝から1m弱位になるかと思います。
1mであれば、助走をつけないとピョンと越えるのは難しいと思いますが、80㎝だと、越えられる可能性も考えられます。
(よじ登る場合には1mでも超えてしまう可能性が十分ございます。柵自体、足を掛けられそうな感じですし。)
万が一を考えると、首輪ではなく、ある程度厚みのあるハーネスを、すり抜けないようにきっちりフィットした状態で係留を考えられるのが安全かと思います。
我が家の柴犬(メス)は、8歳くらいの頃ですが、地面から70㎝位ある用水路の塀(段差)を、何を思ったのか?突然にピョンと飛び越えて、用水路の向こう側に行こうとしました。
リードの長さの都合上、川向こうの塀迄の長さがなく、あえなく用水路の中へ。
その時にはハーネスを装着していたので、川に落ちる間際で宙づり状態に。そのままゆっくり引き上げて、事なきを得ました。
もし首輪だったら、大変な事になっていたかと思います。(運よく首輪がすっぽ抜けても、用水路から救い上げるのは大変だっただろうと想像されます)
お庭スペースでの係留時には、成長に伴い、お写真に写っていた柵部分へのよじ登りをしださないかのチェックと、首輪と共に、ハーネス装着にも慣れさせる訓練をしてあげるのが良いかと思います。
また、チェーンを使用された場合には、ワンちゃんの動き周りに伴い、ウッドデッキの角部分が繰り返して擦られ、擦り減ってきてしまう可能性が十分ございますので、角部分を覆ってあげる加工をして頂きたく思います。」
その結果、ジョイントチェーンは提案の通り、繋留用チェーンは線径3mm、全長は4.5mでご依頼頂きました。
チェーンの途中に組込んだ回転カンからみて、ロック用マルカン側を2.5m、ナスカン側を2.0mで作成して欲しいとのご希望でした。
また、弊社の文章を参考にして頂き、『首回りを触られるのを嫌がるので、ハーネス導入も考えていたところ』との事で、このタイミングでハーネスも手配されたそうです。
今回のステンレス製リード用チェーンと係留用チェーンのお値段はそれぞれ次のようになりました。
マンテルタイプリード用(ジョイント)チェーン STGML-2.5×30cm M-3516 計算重さは約 82g ¥3,800
マンテルタイプ係留用チェーン STGMK-3.0 SW× 4.5m T-M 計算重さは約 965g ¥12,500
(消費税・送料は別 2020年7月時点での価格です)
来週以降は西日本でも梅雨明けの可能性が出てきたそうです。
夏空の下、お庭スペースでの係留デビューまであと少し。
お外にはドキドキワクワクするものがたくさんですので、安全なお庭でたくさん体験して下さいね。
それと、フィラリア症対策のお薬もお忘れなく。
有難うございました。
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