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降雪地域の外飼いワンコの寒さ対策は?

立春を過ぎたとはいえ、まだまだ冬の真っ最中。柳瀬製作所のある東大阪市東部ではお昼過ぎまで冷たい雨が降っていましたし、近畿各地でも雪に関する注意情報が出されているようです。
関東地方は広い範囲で積雪の様子。一部の交通機関に支障が生じているとのニュースが流れてきました。

毎年1~2度はうっすら雪が積もる事がある大阪府東部地域ですが、子供の頃の記憶を辿ると、ワンコについては真冬時には金属製の犬舎の大きな窓をビニールで塞ぎ、中に毛布を敷いていました。
あとは出入り口に板などを立て掛け、犬舎内への直接の風の吹き込みを抑えていた程度だったと思います。

今日は雨ですんだ大阪ですが、前回は1月27日頃に夜半、雪が降りました。
その時にも運良く雪が積もる事はありませんでしたが、翌朝はやっぱりかなりの寒さ。

その朝、自宅のワンコを散歩させながら、ふと、お客様から頂いた写真を思い出しました。
雪上の柴犬
昨年のクリスマス頃のものなのですが、外飼い用にご購入頂いたステンレス製係留用チェーンと共に写っているワンコは雪の上にちょこんとお座りしていました。

“降雪地域で外飼いのワンコたちにはどのような寒さ対策をしておられるのだろうか?”

我が家のワンコには甲状腺機能低下症という持病があり、冬場は体温管理を意識しながら世話をしています。
同じような冬場の悩みを持った飼い主さんも多くいらっしゃると思いましたので、積雪下の屋外で暮らすワンちゃん達の防寒対策は大きなヒントになるかと思い、ステンレス製繋留用チェーンをお使いのお客様の中で、冬季の積雪が確実な東北地方の方々数名に“寒さ対策”についてのお問い合わせメールをさせて頂きました。

お返事を頂く事が出来ましたので、“積雪地域でのワンちゃん達の防寒対策例”を皆さんとシェアしたいと思います。

例1.上記写真の柴犬君の場合
スチール製の大型犬用の犬舎の中に、中型犬用のポリエチレン製の犬小屋を入れ二重構造にされています。

風向き等も考慮しつつ、小さい犬小屋の通気口は板で防風対策をされています。

大きな犬舎の底にも板を敷き底冷えを防いでおられます。

毛布等を敷き更なる防寒対策をしたいところですが、噛んでしまうのでこれは我慢。

柴犬ということと若さもあり、今のところこれで様子見。外飼いをしてから初めての冬なので模索中とのことでした。

「近所でも何軒かワンコ飼ってるようですが、今は家飼いが主流?のようですね。外飼いのワンコもいますが、見たところだいたいが日本犬のようです。特別な防寒対策をしているようなかんじはありませんでした。慣れもあるのかもしれませんね。」

洋犬が一般的になってきた分、家飼いワンコ傾向が高まってきているようなのですね。

例2.紀州犬の場合
紀州犬
先代犬だったマラミュート犬用の大きな1.5坪の屋根付き檻に20㎝程の高床スペースを作り、その中に800×800程の木製の犬ハウスをさらに置いて飼っておられます。
そして檻の角付近に4mチェーンを繋いで檻の外も中も自由に行き来できるようにされておられます。
夏場の夜は檻の入口を閉めて おやすみなさい。

冬場の日中は夏場と同じように自由にチェーンをつけて遊ばせておられます。
冬期間については、檻はタキロン等で雪囲いをして雪が入らないようにしているだけだそうです。(「それで十分だと思います」とのご感想。)

普段は雪が降ろうが雨が降ろうが外で遊んでいますが台風とか猛吹雪などのときは自発的に檻に入ってかくれているとのことでした。
 
夜は自宅玄関横に風除室(北国独特のつくり)があり、そこに高床にした別ハウスをおいて眠らせているとのこと。
「気温は2~3度というところでしょうか?水が凍らない程度です。外はマイナス6~8度ですので暖かいと思っているでしょう?冬の夜は風にあてないことが重要だと考えています。」

この時期の大阪の最低気温に近いくらいの室温ですね。これなら大丈夫でしょう。
 
「我が家の近隣のワンコ達は600×600くらいの犬小屋で昼も夜も外に繋がれていて雪に埋もれています。
雪に埋もれてしまうと逆に暖かいので大丈夫なのでしょう。
さすがに入り口にはシートがさがっていて雪が入らないようになっていますが元気に朝方 吠えています。
後は車庫の中に犬小屋ごと引っ越しして冬を越す方もいます。北国の一般的な飼い方は上記の繋ぎっぱなしです。」
 
このような“生”の情報は本当に有り難いことです。

雪に埋もれて暮らすワンコたちの犬種記載はありませんでしたが、きっと日本犬なのでしょうね。
また、雪に埋もれた小屋の中は外気温よりもきっと高くなっているのでしょう。

ナスカンをご利用頂いている北極圏犬橇探検家の山崎哲秀さんと共に活動しているワンコたちは、氷の世界が広がる北極圏で吹雪の中でも丸くなって眠る位なので、その風土に根ざしたワンコたちにはある程度までの寒さは耐えられるのでしょう。

私共でも工場でワンコを飼っていた頃は、呼吸器に問題がある老犬でしたので寒さ対策をしておりました。

元気だった頃のチビクロ写真
中型犬程度の雑種でしたのでプラスティック製の三角屋根の犬小屋を使用しておりました。
寒さ対策として利用する緩衝材プチプチ 小屋下へ入れる断熱材イメージ
底からの冷え対策として、コンクリートと小屋との間に緩衝材として使われているプチプチを詰め込みました。
犬小屋下へ断熱材を押し込むイメージ
これで風が吹き抜けて小屋の底から冷え込むことが緩和されますし、ビニール素材ですので新聞や毛布のような水濡れの心配もありません。

小屋の内部では窓を新聞紙で塞ぎ、小屋の底板の上に新聞紙を敷き、プチプチを薄く入れたズタ袋(土嚢などに使うビニール素材のものを多分ホームセンターで購入)、その上に毛布を乗せてあげました。
犬小屋内部へ敷く寒さ対策例
これで寒さ軽減とクッション性が生まれました。
ブルーシートで犬小屋を包んだイメージ
真冬の時期には、小屋をブルーシートで覆い、小屋の前側までブルーシートが出ているようにして風の吹き込みを少しでも抑えられるようにしてやっておりました。

これで体調を崩す事も無く、元気に寒い季節を過ごす事が出来ていました。

現在、自宅で暮らすワンコは子犬の頃に動物病院の前に捨てられていたアメリカンコッカースパニエルを迎え入れたもので、玄関内で飼っています。以前は玄関を入ってすぐのところに設置したサークル内で飼っていましたが、低体温症発症(これにより甲状腺機能低下症だと分かりました)以降からは、寒さ対策上も今はなるべく玄関から遠い位置のほうが良いので、玄関の上がり口手前にダンボール箱の寝床を準備しています。
(寝床自体が見えづらくてすみません。カットせずモシャモシャなのも一応、寒さ対策です(笑))

ダンボールの寝床の上で
ダンボール下にはホームセンターで購入した車内汚れ防止用の発泡素材製の大きな浅いトレーを敷き、その上に段ボール箱を乗せ、ダンボール内部にもさらに薄いダンボールを2枚ほど入れてからフリース素材の大きな毛布を敷いて寝床としています。
2段の厚みがあるダンボール
可能であればダンボールはこのような2段構造のものにされたほうが、断熱性、強度が共に増すのでお勧めです。

玄関にはこの冬からカーテンを取り付けて直接の冷え込みを抑えています。

玄関内にカーテンをつけました
これが功を奏してか、現在のところ体調を崩すことなく過ごしているようです。

お返事を下さった皆様は“防寒対策”と共に
「Chainの使い勝手はとても良いです。特に絡まず凍らず滑らかな動作でストレスなく走り回っております。」
「係留チェーンはとても快適につかっております。
スイベルも雪の中でも凍る事もなく、また絡まることもなくなにも不便を生じておりません。ただ湿った雪になるとチェーンにかかる負荷がおおくなり少し重そうですが運動不足解消には丁度いいと感じております。」と、ご購入頂いたステンレス製係留用チェーンの使用実感を記載して下さっておりました。

頂いたメールの中にあったこんな一文に目が留まりました。

「外飼いするにあたってネットなどで色々調べたことがありました。しかし趣旨様々な意見が多数あり、困惑し過ぎて検索するのをやめたくらいです(笑)」

情報が得られやすくなった反面、情報が多すぎて判断が難しくなってきているのですね。

私共も装飾のない素直な情報を発信し続けねばと改めて考えさせられる一文でした。

プチプチや発泡素材製品は薄いにもかかわらず断熱性が高いです(冷たい床に敷いて腰掛けて頂ければ実感出来るかと)し、商品購入時の梱包材として自宅に残っていたりするかと思いますので、まだまだ寒さが続くこの時期、追加の寒さ対策をご検討される場合には是非お試し下さい。

今回の記事が参考となれば幸いです。

寒さ対策のお返事を下さった皆様、本当に有難うございました。

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