サイトに記載していないパーツ組み合わせのステンレス製ハーフチョーク金具を製作させて頂きました

TOP CHAIN 柳瀬製作所へは、サイト掲載情報を見た方から、購入についてのお問い合わせを頂きます。
そのまま質問にのみお答えをするのは容易な事なのですが、ここは、小回りが利き、時折お節介焼きが顔を出す町工場。

「うんっ？」と感じた時には、ご使用目的や組み合わせ予定のパーツ類、ワンちゃん用の場合には犬種や日頃の様子なども含めて、お教え頂ける範囲で伺わせて頂きます。

すると、「実際にはこっちの方が良いのでは？」と思われる商品提案が出てくる事が良くあるのです。

今回はそんなお話の一例をご紹介致します。

『こんにちは。
Mと申します。

下記、
ハーフチョーク用のチェーンを
３セットお願いしたいのですが

送料を含めた金額と
発注からの納期の
ご提示をお願いします。

住所は、福岡県内に成ります。

お手数ですが
よろしくお願いします。』

お問い合わせ頂いたのは鉄製のハーフチョーク金具　TGHC-2.0D　でした。

回答後、ステンレス製のハーフチョーク金具　STGHC-2.5D　２セットの場合でのお見積依頼も頂きました。

材質だけではなく金具の大きさも変わってきています。そろそろ怪しげな匂いがしてきました。
疑問点を抱えながらのお問い合わせの場合、質問の度にサイズなどがどんどん変化してきてしまう事が良くあるのです。

ステンレス製の場合についての回答をお送りしつつ、次回の質問に備えます。
問い合わせ内容から、概ね使用するワンコは小型犬から中型犬であることが想定されます。

また、Dカンが15mm用と20－23mm用で幅に違いがありました。
小型犬でも首が長めのワンコ用に使いたいと考えておられるのかもしれません。
この部分に関してもお返事の準備を用意しておきます。

そして、次のお返事を待ちました。

『ご返信いただきましてありがとうございます。

申し訳ありません。
下記既製品でD管を15mm巾でお願いしたいのですが
費用と納期は、どのようでしょうか？

それと、皮のクラフトで作成する予定ですが
鉄とステンレスって
どちらが、どうなんでしょう？

仕上がりの良いのってどちらでしょうか？』

STGHC-2.5DでDカン部分を15mm幅用のものに変更して製作することは可能ですが、“革のクラフト”で作成すると言うことであれば、NGです。
その理由も含めて以下のようにお返事させて頂きました。

   
「M さま

こんにちは

通常タイプの15mm幅Dカンを使用して製作すると、チェーンとDカン内部との隙間が4mm程度しかありません。
また、Dカンの線径は2.5mmでチェーンと同じなのですが、細く小さく感じます。

そこで、弊社サイト非掲載の山高タイプのDカン（線径3mm　内高さ20mm　内幅15mm）がございますのでこのDカンを使用して製作した場合 でのお見積とさせて頂きました。
別紙エクセルファイル形式にてお見積表を添付致しましたのでご確認下さい。

また、全体のバランスを合わせるために、上部の丸カンもSTPM-3020（線径3mm内径20mm）に変更させて頂きました。
ST製山高Dカン

このように縦長タイプの形状となります。（写真は大写しです）

ステンレス製はお手入れが容易で、通常使用であれば錆の心配も無い為、使い勝手は良いと思います。
鉄製は錆の発生が否めませんし、メッキ処理の都合中、最少50個からのオーダーとなってしまいます。

長く使用が可能な点からもステンレス製がお得だと思います。

ご不明な点、変更希望箇所などがございましたらご連絡下さい。

改めて回答させて頂きます。

それではご検討、お返事の程、宜しくお願い致します。

有難うございました。

TOP CHAIN 柳瀬製作所　サイト担当　　柳川　英毅」

お見積価格は次の通りでした。
STGHC-2.5×20ｃｍ　D－15　上部丸カンSTPM-3020　Dカン STPD-3015 H-20タイプ（山高Dカン）
商品価格 \1,300/個（税・送料別） 

このハーフチョーク金具を2個でご注文頂きました。

その後暫くして出来上がったハーフチョークとワンちゃんのお写真をお送り頂きました。

ワンちゃんは目の色が左右で異なるバイカラーのボーダーコリーの男の子。

その後、『ボーダーコリーのものとしてはもう一つ太い方が安心感があるようで』との事で、ハーフチョーク上部の丸カン部分の線径が0.5mm太いSTPM-3524（線径3.5mm　内径24mm）に変更したハーフチョーク金具を5個追加注文頂きました。

写真を頂く度に、私達の製作した金具をこのような素晴らしい素敵な作品に仕上げて頂けた事を本当に感謝致します。

私達のモノづくりが他の方のものづくりへと繋がっていく。
このことを実感させられるから、町の小さな鎖工
場を続けていけるんですよね。

色々な兼ね合いで、実現出来ないことの方が多いかもしれませんが、お困りごとがございましたら、まずはお気軽に鎖屋兄弟のTOP CHAIN 柳瀬製作所までお問い合わせ下さい。
（その際にはお悩みについてや使用目的など具体的な内容をお伝え頂けるとなお助かります。）

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