朝夕過ごし易い気温になり、ワンコのお散歩距離も長くなってきました。
お散歩時にすれ違うワンコの数も増えてきましたが、日暮れが早くなった分、姿が見えにくいからか、ワンワン吠えられる機会が増えてしまい、我が家のワンコは少し寂しそうです。
今回はダルメシアンをお飼いの方からご相談を頂きました。
2歳半の若いワンコなのですが、今までワイヤーを何本も切ってしまったそうです。
噛んで切るのではなく、引っ張る勢いで切っているようだとの事です。
現在までは全長4.5mの係留用ワイヤーを使って庭に繋いでおられたのだそうです。
小屋付近がコンクリート敷き、その他の場所は土だそうで、敷地内に家族以外の人が入ると、警戒して激しく吠え、ワイヤーを引っ張るのだそうです。
日中はお庭に置いてあるベンチに上がってよく寝そべっています。
また、庭を動き回る時に、ワイヤーがコンクリートの角に当たったりしているそうです。
ワイヤーについてしまった折れ癖は無くなりませんし、折れ癖が付いた部分ほど擦られやすくなりますので、擦り減って弱くなった箇所に強い引っ張りが何度も加わる事で、そこから引きちぎられてしまうのです。
ダルメシアン君がワイヤーを切ってしまう原因もこれだと思います。
チェーンも使用に伴って擦り減ってきますが、ワイヤーに比べると柔軟性が高く、折り癖が付く事はありません。
ただし、捻じれが溜まりすぎるとその部分が団子状になり、そこがワイヤーの折り癖のように集中して擦り減ってきてしまうので、時々、捻じれを解消してあげる事が必要です。
ワンちゃんを係留する為に、土の中にポールを埋め込んでおられ、ポールの地上部分には2~2.5センチ程のDカンが付いていて、現在は、そこに係留用ワイヤーについているナスカンを掛けて繋いでおられます。
通常、ポール側から外す事は無いので、今回はTカンタイプでも良いかと思われたのですが、ワンちゃんが良く動き回るので、『Tカンで取り付けた場合、絶対に外れないものでしょうか。』とのご質問を頂きました。
末端が丸カンタイプであれば外れる心配はないのですが、今回のDカンサイズだと、Dカンの中にナスカンを通す事が出来ない(3㎝以上の内幅が必要)ので、Tカンタイプでのご提案となりました。
『Tカンで取り付けた場合、絶対に外れないものでしょうか。』とのご質問につきましては、<Tカンが通せる>イコール<Tカンが抜ける>という回答になります。
但し、Tカンが外れにくくなる方法はございます。
Tカンをロック用の丸カンに複数回通してあげる事により、<抜けにくさ>はアップして来ます。
Tカンが抜けにくくなるように、弊社で取り付けている丸カンは、市販品に比べると内径が小さいものにしてあります。
(抜けにくくする分、市販品よりも入れにくくなっている点は少し心苦しいのですが、安全重視の為に、ご了承頂いております)
そこで、今回は丸カンの内径を数ミリ大きなものに変更してご提案させて頂く事にしました。
これにより、Tカンをロック用の丸カンに2回通す事が可能となり、Tカンの外れにくさもアップします。
結果、Tカンタイプで係留用チェーンをお作りさせて頂く事になりました。
今回製作したステンレス製係留用チェーンは次の通りです。
ステンレス製マンテルタイプ係留用チェーン
STGMK-4.0 SW × 4.5m T-L ¥15,800(消費税・送料別 2019年秋時点での価格です)
2回通す事で、大きな揺れや引っ張りでもチェーンに明らかな緩みが生じる事は無くなりました。
安心してポールに長期係留して頂けるかと思います。
2歳半はまだまだ好奇心旺盛な時期ですので、チェーンの捩じれの溜まり具合と擦り減り具合については定期的にチェックしてあげて下さいね。
有難うございました。
お問い合わせは メール (お使いのメールソフトが立ち上がります)・お問い合わせフォーム・お問い合わせフォームページ・お電話 にてどうぞ