10月になりましたが、柳瀬製作所のある大阪府東部では連日30度前後の暑い日が続いています。
緊急事態宣言などが解除され、全国的に行政からの規制はなくなりましたが、日常生活は、手探り状態で推移している印象です。
ワンコのお散歩やドッグラン、ショップ等へのお出掛けもほぼ自由に出来るかと思いますが、人間同士の距離の確保と、マスクを始めとした感染対策は継続しながら、楽しむ姿勢で臨んでいきましょう。
今回は弊社で取り扱う新製品を紹介させて頂きます。
この商品については、かなり以前から、様々なタイミングでお問い合わせを頂いておりました。
『ステンレス製の一本線送りを探しているのですが・・・』
『ハーフチョーク首輪を作るときに、平紐部分の長さを調整するために付ける金具も一緒に欲しいんですが、取り扱いはありませんか?』
<一本線送り>はこんな形の金具です(“移動カン”とも呼ばれています)
バッグのショルダー部分など、長さ調節機能を持たせるために使用されている金具です。
カバン用などとして手芸用品店やDIYのお店などでも取り扱いされているのですが、鉄製や真鍮製、鋳物製にメッキ処理したものやプラスチック製しか見かけられないようなのです。
でも、お問合せ下さる皆さまが求めているのは<ステンレス製>の一本線送りなのです。
頂いたお問い合わせにお応えするため、数年前から試行錯誤を繰り返して小型犬用サイズ(15mm巾用)だけは準備することが出来たのですが、それ以外のサイズについてはご要望にお答えする事が出来ませんでした。
そのため、サイトなどへの掲載や告知はせず、一本線送り(移動カン)について直接お問い合わせを頂いた時にのみ、「小型犬用だけなのですが」と断ったうえでご提案させて頂く形をとっておりました。
その間に、外枠部分の曲げ加工を依頼していた工場が廃業され、別の加工依頼先を模索している間に新型コロナが流行するなど、苦戦を強いられる形になってしまいました。
今年の夏になって、外枠部分の曲げ加工の依頼先が見つかり、超小型犬用と中型犬用サイズの一本線送り(移動カン)も準備することが出来ました。
これで超小型犬用・小型犬用・中型犬用の3種類の移動カン(一本線送り)を取り扱えるようになりました。
弊社が提供させて頂く一本線送り(移動カン)の特徴は以下の通りです。
1.SUS304タイプのステンレスを使用しています
外枠部分・可動部分ともにステンレス製ですので、使用に伴う錆発生の心配がなくなりました。
これで弊社も安心してお勧めすることが出来ます。
上の写真に写っている3種類の移動カン(一本線送り)については、それぞれ、チワワから柴犬程度の中型犬までの大きさのワンちゃんでのご使用をお奨め致しております。
大型犬用につきましては、線径が太い線材の曲げ加工での問題点が解決出来ていないため、申し訳ございませんが、現時点では製作にまでは至っておりません。
2.溶接処理により強度を高めました
市販の一本線送り(移動カン)の場合、上記の写真のように、外枠部分のつなぎ目が溶接されていないものが多く見られます。
ステンレス製品ですので、製作時の曲げ可能により<加工硬化>という現象が起き、元の材料の時より材質自体が硬めに変化しているので、人間が使用する分については許容されますが、弊社ではペット用としてご提供させて頂きますので、このつなぎ目部分をTIG溶接(アルゴン溶接と同義です)し、使用時に力が掛かる外枠部分の強度を高めています。
一本線送りは、弊社のステンレス製ハーフチョーク金具やリード作り用パーツ類との相性もバッチリです。
特に布やテープを使ったハーフチョーク首輪作成時には、一本線送りを組み込むことで、首周りのサイズ調整が可能になり、使い勝手がぐんと向上するかと思います。
(革製は厚みがあるため、申し訳ございませんが、今回の金具類は不向きとなるかと思います。)
イメージとしてはこんな感じでしょうか。
弊社取り扱いのステンレス製金具類に、新たに加わったステンレス製一本線送りを上手に組み合わせ、可愛いワンコのリードもハーフチョークも、錆を気にせずジャブジャブ洗って清潔に保ってあげて下さいね。
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