チョークチェーンは本来“躾用”として作り出された商品ですが、銀色の金属光沢が綺麗なので“おしゃれ用”としてワンちゃんの首元を飾られる方もいらっしゃいます。
しつけ、おしゃれに関わらず、チョークチェーンは輪に広げて鼻側から頭を通して装着する構造なので、ワンちゃんの頭周りプラスお耳を通す分の余裕を見たサイズをご購入頂く事になります。
市販品の場合には5cmや10cm刻みとなっているので、どうしても長めを購入せざるを得なくなっているのが実情です。
そこで弊社のような、オーダーメイドでワンちゃんのサイズに合わせてステンレス製チョークチェーンを製作することが可能な工場やショップへお問い合わせ・ご依頼を頂く事になるのですが・・・
ただし、ピッタリサイズのチョークチェーンであっても、リードから外した後も常時装着使用される場合には、残念ながら“不意のすっぽ抜け”が起こる可能性は除去出来ません。
今回は訓練士(トレーナー)さんの下でワンちゃんと一緒に躾に取組んでおられるお客様からのご相談でした。
昨年、このお客様には2頭のラブラドールレトリバー用にチョークチェーンを製作させて頂きました。
訓練以外の普段でも着けっぱなしにされたのですが、やはりノーリード時には首からすっぽ抜けする可能性がある為、ご自身で市販の二重カンと小さなナスカンを購入、チョークチェーンの先端に取り付けて、ノーリード時はナスカンをチェーンに引っ掛けてチョークチェーンの緩みを抑えるようにされました。
ですが、二重カンは強度がないために暫くすると使用に伴って変形する事があります。
楕円に変形すると、二重カンの先が針のようになってしまうので、そこでワンコの首を傷つけてしまう可能性を心配し、何か良い方法が無いかとお問い合わせを下さいました。
トレーナーさんから現在使用しているチェーンの太さが細いのではないかとの指摘もあったとの事でしたので、この点も含めて検討、回答させて頂きました。
現在は線径3.0mmのマンテルチェーンで製作したチョークチェーンをご使用頂いておりました。この線径は大型犬向きのサイズだったのですが、さらに線径の太いものとの事でしたので、今回は線径4.0mmのマンテルチェーンでチョークチェーンを製作させて頂く事にしました。
チョークチェーンの先端の丸カン部分に直接ナスカンの回転部分を通す形で組み立てて熔接すれば、連結部分の強度が格段にアップしますので、変形などの心配はなくなります。
ナスカン部分については、お客様がお持ちのトリガースナップ(レバーナスカン)をお送り頂き、輪にした時の余裕を前回の頭周りプラス約3cmとなるように変更(前回は約5cmで製作)して製作することになりました。
出来上がったナスカン付きのチョークチェーンはこんな感じになりました。
余ったチェーン部分はこの様にナスカンで首部分のチェーンのコマに引っ掛けて固定させます。
これでこれ以上チョークチェーンが緩むことはありません。
『シャンプーする時も出来れば付けたままにしたいと思います。』というご希望にも叶うチョークチェーンになったのではないでしょうか?
お問い合わせ内容全てにお応えする結果を出す事は難しいですが、対応方法はないか一緒に考えさせて頂きますので、何かございましたら是非気軽にTOP CHAIN 柳瀬製作所までお問い合わせ下さい。
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