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スタンダードプードル用にチェーンカラーをお作りしました

5月も最終週を迎えました。

 

工場周辺の田んぼでも先週から田植えが始まり、広い田んぼの中では、緑の小さな早苗が綺麗に並んで風に揺られています。
早苗が揺れる田んぼ

工場までの道中では、たくさんの田んぼが埋め立てられ、大きなトラックの駐車場や建築用の土砂置き場などに流用されています。

田んぼを埋めて出来たトラック用の駐車場1
田んぼを埋めて出来たトラック用の駐車場2
今のご時世では仕方がないことかもしれませんが、一度埋め立てられた田んぼを元通りの元気な状態に復活させるには複数年掛かりますし、田んぼで暮らしていた生き物たちの行き場や、周辺の気温上昇、降水時の貯水能力の低下など、田んぼがなくなってしまう事で生じるマイナスの要素も気になるところです。

 

さて、今回はお電話でお問い合わせを頂きました。

 

スタンダードプードルのお散歩トレーニング用にチョークチェーンを作って欲しいとのことでした。

 

生後4か月とまだトレーニングには少し早いようにも思われましたが、同年齢の小型や中型犬種に比べると、体格が大きなワンちゃんですので、製作依頼をお受けさせて頂くことに致しました。

 

頭周りのサイズについては、『うごいて耳の前で測れず、耳の後ろから測りました。37㎝でした。』とのことでした。
まだ4ヶ月ですから、顔の前で何かされそうになるとじっとしていられなくなる気持ちは私たち人間にもよくわかります。

 

スタンダードプードルの頭の形であれば、耳の前側と後ろ側とで、頭周りにの大きさに極端な差はなさそうなので、37㎝を基準にして製作するサイズを決定する事に致しました。

 

また、ワンちゃんの飼い主さんは初めてしつけ用チェーンをお使いになられるとのことでしたので、装着時にワンちゃんの頭を通す為の輪を作りやすい、チェーンカラータイプでご提案させて頂くことにしました。
チェーンカラーには移動可能な丸カンが1個組み込まれていまして、この丸カンを引っ張って移動させてあげることで、ワンちゃんの頭を通すための輪が簡単に作れます。
(チョークチェーンの場合には、片方の丸カンの中にチェーンを通していき、ご自身で輪を作ってあげる作業が生じます)

 

使用するチェーンは、線径3mmのステンレス製とし、マンテルタイプチェーンと、ドイツタイプ(オーバルタイプとも呼びます)チェーンの2種類でご提案させて頂きました。

 

チェーンで指示を出す際の滑らかさでは、マンテルタイプチェーンが良いのですが、長毛タイプのワンちゃんの場合には、チェーンの輪が大きな方が被毛への影響が比較的小さいとされていますので、チェーン1コマの輪のサイズが大きめのドイツタイプチェーンでもご提案させて頂きました。

 

実際、弊社でプードルちゃん用に製作したものでは、ドイツタイプのほうが多かったです。

 

今回のサイズについては、お耳を通す分と成長する分の余裕を少し見て、チェーンカラーを輪に広げた時の内周が約43㎝になる形で設定させて頂きました。

 

過去、弊社へお問合せ頂いたスタンダードプードル(スタンプー)ちゃんの頭周りサイズは、42から47㎝の範囲でした。(生後10か月から3歳前後くらいまででした)

 

結果、ドイツタイプチェーンを使用し、輪に広げた最大内周が約43㎝になる形でチェーンカラーを製作させて頂くことになりました。

 

今回製作したステンレス製ドイツタイプチェーンカラーは以下の通りです。

STGDCC-3.0×C-43cm M-4022 ¥3,300(10%の消費税込み・送料が別途掛ってまいります。 2024年5月時点での価格です)
スタンプー用のドイツタイプ(オーバルタイプ)チェーンカラー

チェーンカラー到着後、ワンちゃんに装着した写真と共に『付け方あっていますか?!』とのお問合せを頂きました。

チェーンカラーを付けたスタンダードプードルちゃん
チェーンカラーのご使用は今回が初めてのことですので、心配になられるのも至極当然なことです。

 

そこで、長文となりますが、以下の内容でお返事をさせて頂きました。

 

「お写真拝見致しました。

 

ピントの具合でぼやけ気味ではありますが、ワンちゃんの顔側から見て、Pの字になる形で輪を作って装着しておられるので正解です。
この場合、ワンちゃんは必ず飼い主さんの左側にいる状態でお散歩させてあげてください。

 

ワンちゃんが右側だと、チョーク指示後にチェーンが緩まなく可能性が高いです。

 

ワンちゃんを飼い主さんの右側にして歩かせる場合には、チェーンカラーを逆Pの字になる形で装着してあげて下さい。

 

指示を出す際には、チェーンカラーが顎下近くにある状態で上側に引くようにしてあげるのが理想ですが、どうしても肩口の方へずり下がってきてしまう事が多いと思います。

 

その場合、上側や後ろ側に引くと、喉部分を直接圧迫してしまう形になり危険です。

 

人間もワンコも首の構造はほぼ同じですので、ご自身の喉部分を顎下部分から順に下側に向かって、手を志村けんさんがやっていた“あいーん”の時の形にして押していってみてください。
上の方だとほぼ何ともありませんが、のどぼとけの膨らみを越えたあたりから下に行くほど、喉を圧迫される感じが出てくるかと思います。
一番下の鎖骨に近い付近だと、「オエッ」という強い圧迫感を感じるかと思います。

 

ワンちゃんも首の下の方で上方向や後ろ方向にチョーク指示されると、チェーンカラーで押されてこんな感じになってしまいます。

 

下の方の位置の場合には、真横に引く感じでチョーク指示を出してあげて下さい。

 

こうすると、チョーク支持の際に最初に押されられる場所が、喉部分ではなく、首の横部分になります。この位置であれば、ワンちゃんの喉を圧迫する程度がぐんと下がり安全です。

 

引き方については、タオルを丸めてワンちゃんの首位の太さにしたものにチェーンカラーをセットして練習したり、ご自身の腕にチェーンカラーを装着して実際にチョークしてみたりして、チョーク指示の強さを確認していってみてください。

 

ワンちゃんの年齢上、これからが人間と同じく好奇心旺盛になってきたり、自我を出してきたりするタイミングです。
学習能力も高い時期ですので、焦らずゆっくり、遊び感覚で歩行訓練を根気強く続けていってください。
ワンちゃんが走り出そうとしたら、すぐにお座りやマテの指示を出してワンちゃんを待たせ落ち着かせてから、再び歩き出すことを根気良く続けて下さい。

 

ワンちゃんと一緒に走る際には、通常の首輪やハーネスを使ってあげて下さい。
もしくはドッグランで思いっきり走らせてあげて下さい。

 

飼い主さんが諦めたら負けですので、心が折れそうになったら、一休みしながら、ゆっくりと訓練を続けてあげて下さいね。
(2-3歳になったらワンちゃん自身も落ち着いてきますので、それくらいのスパンで考えて頂ければと思います)」

 

その後、説明に対するお礼と歩行訓練を頑張りますとのお返事を頂戴しました。

 

1歳前後からの一番ヤンチャな時期にトレーニングを行う都合上、想像以上になかなか上手くいかないことも多いかと思います。

 

怒ってしまいたくなる気持ちはよく分かりますが、怒るのはなるべく少なめにして、上手く出来た時に一緒に喜んであげることを繰り返し続けていけば、ワンちゃんもお散歩時の歩行方法を理解してくれるようになるはずです。
(我が家の歴代ワンコたちも、完璧には程遠いですが、2-3歳くらいまでには、危なくない程度にまではお散歩出来るようになってくれていました)

 

みなさん、是非、お散歩訓練を頑張って続けてあげて下さいね。

 

有難うございました。

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