5月末に以下のようなお問い合わせを頂きました。
『チョークチェンの購入を考えるようになりました。
6ヶ月になるシェルティです。
体重は5キロ位です。
最近バイクや自転車そして車に攻撃をしに行くように
なりました。
早期に癖を直したいと思い本を読んでいましたら
チョークチェンのことが書いてあり購入を考えています。
ただネットを見ているとたくさんありすぎてどれを購入すればいいのか
解りません。
我が家のワンコに合ったチェンはありますでしょうか?
お返事お待ちしております。
よろしくお願いします。』
生後6ヶ月と言えば、家庭内の環境、そしてお散歩コースなど自分を取り巻く屋外の環境が分ってきた頃です。
人間で言えば10歳前後の子供に相当する年齢です。
“いろんなことを自分だけでやってみよう、自分はもう何でも出来るぞ!”と、お兄ちゃんの顔を覗かせだすのがこれ位の年齢でしょうか?
今回のワンちゃんもまだまだ屋外体験が少ないので、怖いもの知らずで、素早く動くバイク、自転車、自動車に向って行ってしまったのでしょう。
でも、実際にそれらが怖いものだと体験する事は、怪我をすることに直結してしまう為、させられません。
ですので、“何かに飛び掛っていくという行為”自体を<やってはいけないこと>としてワンちゃんに理解させる事になります。
今回お問合せ頂いた、チョークチェーンを使った訓練方法も、問題を解決する上での様々な訓練法の一つになります。
そこで以下のようにお返事をさせて頂きました。
『こんにちは
この度は弊社サイトをご覧の上お問い合わせを頂き有り難うございました。
シェルティー用にチョークチェーンをお考えとのこと。
弊社では、ワンちゃんのサイズに合ったオーダーメイドサイズのチョークチェーンの製作が可能です。
その為にはワンちゃんの首周りと頭周りの長さを測って頂き、その長さを基にチョークチェーンをお作りしています。
また、チョークチェーンはワンちゃんの頭を通す形で装着する為、頭を通すのを嫌がるほうか、大人しく通させてくれる方かなどの特徴もお伺いさせて頂いております。
https://www.yanase-ss.com/chokechainordermade.html
を参考にして頂ければと思います。
シェルティーですので中型犬程度の体型になるかと思います。
使用するチェーンはほっそりした感じがご希望の場合には線径2.0m/m、標準的な太さであれば2.5m/mのマンテルチェーンとなります。
ただし、シェルティーの場合には長毛犬タイプですので毛擦れ、毛切れといったことが気になられるようであれば、
鎖の1コマずつが大きく作られた卵形形状のドイツ型チェーン(オーバルチェーン)(線径3.0m/m)での製作も可能です。
ただし、1コマずつが大きく作られている分、動きの滑らかさと言う点では若干カクカクした動きになります。
しつけの際だけ装着し、日頃ははずしておかれるのであれば、マンテルチェーンタイプで大丈夫だと思います。
材質はステンレス製ですので、使用後に食器用洗剤や石鹸でジャブジャブ洗い、水気を拭き取るだけと、お手入れは簡単です。
頭周りサイズが不明なので概算でしかお伝え出来ないのですが、概ねお値段は次の通りです。
2.0m/m、2.5m/mのマンテルチェーンでお作りする場合、 ¥2000前後(税・送料別)
3.0m/mドイツ型チェーン(オーバルチェーン)でお作りする場合、¥2500前後(税・送料別)
(以下省略)』
その後、頭周りと首周りのサイズをお知らせ頂きました。
頭周り:28.7cm 首周り:27cm と、かなり頭周りがほっそりとしたワンちゃんです。
『生まれて半年ですのでもう少し大きくなると思いますが、シェルティーの中では小振りだと思います。』との事でした。
リードは嫌がらずに装着させてくれるという事と、2.5㎜のマンテルチェーンでの製作をご希望と言う事でしたので、
耳を通す分の余裕を含め、輪にした状態で約34cmになるよう、以下のような内容でチョークチェーンを製作致しました。
ステンレス製チョークチェーン(特注品)
STGMC-2.5×輪にした状態で約34cm 両端にはSTPM-3016丸カン使用
商品代金 ¥2000(税・送料別)
消費税(5%) ¥100
送料(クロネコメール便利用) ¥160
合計 ¥2260 です。
商品到着後、シェルティー君のお写真と共に以下のようなメールを頂きました。
『お世話になります。
チェーンが届き早速本日使用しました。
これからしっかりしつけて行きたいと思います。
バイクや自転車に挑みかかる時チェーンが締まり
動作を止めます。
繰り返す事で直るような気がします。
チェーンの長さもピッタリのような気がします。
有難うございました。』
文章中の“バイクや自転車に挑みかかる時チェーンが締まり動作を止めます。”と言う部分が気になりました。
チョークチェーンの位置が正しくないまま勢いよく挑みかかっているのであれば、ワンちゃんにとって非常に危険なことです。
そこですぐに以下のようなメールをお送り致しました。
『チョークチェーン到着のご連絡とワンちゃんのお写真有り難うございます。
まずは、なるべくワンちゃんが○○様をグイグイ引っ張ってお散歩することの無いようにすることから始めて下さい。
お散歩中はワンちゃんが○○様の横か体半分前を歩く位の位置にいる事が大切です。
グイグイ前に出てしまうと、チョークチェーンがワンちゃんの肩に近い方に下がった状態で絞まる事になります。
この位置できつく絞まるとのどを痛めてしまう事があるのです。
人間で言うならノドボトケの下辺りをギュッとされることになります。ご自身のノドボトケの下辺りを押してみて下さい。
咳が出そうになったり舌が出そうになると思います。
チョークチェーンは顎の後ろを通り耳の後ろ辺りに来るようにし、上に引き上げるような感じで引っ張ると、絞められた刺激が伝わりますが、喉が押される刺激は小さくて済みます。
これが安全なチョークチェーンの使い方です。
まずはチ
ョークチェーンを使い、ワンちゃんを○○様の横をゆっくり歩かせる事から始め、前に出そうになったら、上に書きましたように耳の後ろ辺りにチョークチェーンが来る位置で、キュッと軽く上に引っ張ってチョークチェーンの刺激を与えて、○○様の前に出て歩いて行かないように教えていってあげて下さい。
(以下省略)』
文字だけでなく視覚的なものもあれば良いだろうと考え、柳瀬製作所のサイトにチョークチェーン類の使い方についての簡単なページを追加しました。
チョークチェーン類をご購入された方、これからご購入を検討される方も是非、一度目を通しておいて頂けると幸いです。
より詳しい事については、専門書籍やDVD、もしくはトレーナー(訓練士)さんから学んでください。
是非、道具を上手に使い、ワンちゃんとのコミュニケーションを深めて行って下さいね。
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