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ビションフリーゼ用にチョークチェーンをお作り致しました

2月も下旬になりました。

 

11-12日にかけての週末は3月並みの気温になり、工場近くの川では早起きし過ぎたカメさん達が石の上で日向ぼっこをしていました。
冬眠から早く目覚め過ぎた大きなカメさん
工場にある植木鉢の梅の木も12日までは1輪だけしか咲いていませんでしたが、翌日の月曜日の朝には7輪程度咲いていました。(今は満開です)
週明けは雨降りで始まり、雨脚が弱くなってきた午後からは強い風が吹いた後、一気に気温が下がってきてしまいました。

 

今週半ばにも再び最高気温が一桁台になってしまいましたし、週末も1桁近い気温らしいですので、冬眠から早く目覚めてしまった動物たちがとても心配です。

 

今回はビションフリーゼをお飼いの方からお問い合わせを頂きました。

 

『急な飛び出しや興奮抑制のため脚側トレーニング用に市販のステンレスチェーンを使用中です。
チョークチェーンの方が明らかにリードコントロールが良くなるので続けたいのですが一月くらいで毛切れが酷くなって今は毛が伸びるまで普通の首輪をしています。
毛切れしにくいタイプの制作をお願いいたします。』

 

一緒に頭周りと首周りのサイズもお知らせ下さっていました。
頭周り28cm、首周り23cmとのことでした。

 

ビションフリーゼは被毛が白くて、フカフカもこもこタイプのワンちゃんです。

 

チョークチェーンのご使用により毛切れが酷くなっておられるとお書き頂いておりましたので、その部分も含めて、写真も交えながら、次のようにお返事させて頂きました。

 

「ビションフリーゼちゃん用にチョークチェーンをご検討とのこと、了解致しました。

 

被毛とチェーンの関係ですが、被毛にダメージを与える原因としては、チェーンのコマとコマの間に被毛が入り、そこで挟み込まれたり擦られたりするためと考えられています。

 

また、チェーンの表面をキラキラ光らせるために平らにカットしている場合、カットした縁の部分が被毛を擦るため、より一層、被毛にダメージを与える可能性が高まってきてしまいます。

 

チェーン表面のカット処理はチェーンカラーの動き具合には関係しない(見た目重視なだけの処理です)ので、弊社では被毛への影響を考慮して、チェーンカラーやチョークチェーンには以下の写真のように、表面を平らにカットしていない状態のマンテルタイプチェーンを使用して製作しております。

 

また、表面を平らにカット処理したタイプよりもチェーンのコマ同士の間隔が広めの形状のものを使用しています。
マンテルタイプチョークチェーンの例
チェーンのコマ数が多ければ多いほど、被毛が挟まり込む箇所も多くなりますので、その点ではチェーンの1コマが大きな方が、被毛へのダメージは少なくなってくると考えられます。
その点を考慮して主に長毛犬向けに使用されるのがドイツタイプ(オーバルタイプとも呼ばれています)のチェーンです。

 

マンテルタイプとドイツタイプとでは、ドイツタイプの方が1コマの大きさが大きい(横長)ので、同じ長さで作った場合には被毛が挟まる箇所が少なくなり、その点ではドイツ型の方が有利になります。

 

一方、チェーンを引いた時の動きの滑らかさでは、マンテルタイプの方が有利になります。

 

ただ、チェーンのコマが大きくなるにつれ、マンテルチェーンの場合でも動きの滑らかさは低下してきてしまいます。

 

被毛への影響という面では、トータルとしてはドイツタイプの方が有利に思われます。

 

現在お使いの市販のチョークチェーンは、マンテルタイプでしょうか?

 

マンテルタイプのチェーンをご使用であれば、ドイツタイプのチェーンを使用して製作する形でお見積り回答させて頂きます。

 

それでは、チェーンの形状についてのお返事、宜しくお願い致します。」

 

その結果、現在ご使用のチェーンはマンテルタイプで、時々止まって絡みを取ることがあり、ドイツタイプ(オーバルタイプ)チェーンでの製作をお願いしたいとのお返事を頂きました。

 

そこで、伺いました頭周りと首周りのサイズを基に、お耳などを通す分の余裕を約3㎝程度見て、チョークチェーンを輪にした状態で輪の最大内周が約31㎝になる形でお見積りさせて頂きました。

 

チェーン1コマのサイズの都合上、ピッタリサイズとならない場合がございますので、31㎝を中心として30㎝強から32㎝弱の範囲内に収まる形での製作となることもお伝えさせて頂きました。

 

『耳と被毛の厚みを考慮しても31センチなら大丈夫そうです。』とのお返事を頂きましたので、以下の内容でドイツタイプチョークチェーンを製作させて頂くことになりました。

 

ドイツタイプ(オーバルタイプ)のチョークチェーン

今回お作りさせて頂いたステンレス製係留用チェーンは以下の通りです。

ステンレス製チョークチェーン(ドイツタイプチェーン使用)

STGDC-3.0×C-約 31cm M-4022 ¥2,750(10%の消費税込み・送料が別途掛ってまいります。 2023年2月時点での価格です)

ドイツタイプチョークチェーン

チョークチェーン到着後、ワンちゃんのお写真とご感想をお送り下さいました。

『素敵なチョークチェーンが届きました。
着脱はスムーズにできてサイズはピッタリです。
ありがとうございました。』

 

ワンちゃんの名前はつぶちゃん。
チョークチェーンをしてお座りするビションフリーゼのつぶちゃん

2021年 4月生まれの女の子です。

何にでも興味津々で、お散歩、他のワンコが大好きな、元気で明るく優しい子だそうです。

 

街などで見かけるビションフリーゼちゃんよりはフカフカもこもこ度合いが大きく感じるのは、所謂<ビションカット>はしておられないからだそうでした。
(夏はもう少しさっぱり目にカットしてもらっておられるそうです)

 

今回のドイツタイプチョークチェーンをつぶちゃんに装着する際には、大きなお耳のわんこ用のスヌードを首に巻いて、その上にチョークチェーンを付けてみられたところ、滑りも良いし毛切れの心配もなくなったそうでした。

 

チョークチェーンをご依頼頂いた今までのお客様方についても、バンダナを巻いたり、夏場はメッシュ生地のものを使われるなど、皆さん、様々に工夫をされていらっしゃいました。

 

1歳のビションフリーゼのつぶちゃん

『歩く位置は人の左横というのがだいぶわかってきたようです。楽しくお散歩練習がんばります。』との嬉しいコメントも付け加えて下さっておられました。

 

まだまだ若いワンちゃんですので、これからも好奇心や興味の方が先に出てきてしまうことはあるかと思います。

 

反応を見せそうに感じられた時点で、止まれやお座りをしてもらい、落ち着くまで会話や声掛けするなどして、スキンシップを図りながら、ゆっくり学ばせていってあげて下さいね。

 

桜が咲く頃にはさらに上手に楽しくお散歩出来るようになっていますように。

 

有難うございました。

追記
飼い主さんにお願いをしたところ、実際にスヌードを着けてチョークチェーンを使用しているお写真をお送り下さいました。

スヌードの上からチョークチェーンを装着
スヌードを着けた上からチョークチェーンをした写真

『セーターが1番滑りが良いですが、暑くなったらやはりスヌードですね!』

セーターを着た上からチョークチェーンを装着した写真

セーターとチョークチェーンの組み合わせもおしゃれで素敵ですね。

被毛保護のアイデア、ワンちゃんの毛切れや被毛の変色でお困りの方がいらっしゃいましたら、是非試してあげて下さいね。

良い結果となられますように。


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