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今年もフィラリア対策を宜しくお願い致します

今年は5月中に多くの場所が入梅しました。あとは北陸や東北地域を残すばかりのようです。
一方、梅雨とともに活発になるのが蚊の活動です。
私共の柳瀬製作所周辺には田畑が残っており、現在では三方が水を湛えた田んぼに変わってしまいました。
田んぼ周辺に湿り気が多くなると、日陰を中心にして蚊が集まってきます。
さわやかな風を通したくて窓を開けると風と一緒に入ってきてしまい・・・、夕方頃になるとチクリ。
今この文章を書いているパソコンの傍らには虫さされのかゆみ止めが置かれ、嬉しくはないのですが、既に活躍してくれています。
人間の場合には概ねこれだけで良いのですが、犬の場合にはそうはいきません。

犬の場合には犬から吸血した蚊を媒介としてフィラリア症が引き起こされます。
犬フィラリア症は、心臓内、および肺動脈に長さ15~25cm位の(犬糸状虫)ソウメン状の虫(フィラリア原虫)が寄生する恐ろしい病気です。
フィラリア原虫は血液中に子虫(ミクロフィラリア)を生み続け、蚊が犬の血を吸うことにより、蚊の体内に入り、他の犬を刺すことによって、次々と感染が広まっていきます。
日本でのフィラリア汚染率は非常に高く、予防しなければ必ず感染してしまいます。
柳瀬製作所で飼われていた犬達も近所に飼われていた犬からの感染で知らない間にフィラリア症になってしまっていました。
全く放置していたわけではなく、きちんと蚊取り線香を焚いたり、殺虫剤で駆除したりという措置は採っていたのですが、結果的にワンコ達に対しての完全予防措置にはならなかったということです。
当時は近くに動物病院が無かった事もあったのですが、フィラリア自体を甘く見ていたというのが事実でした。

フィラリア症に感染している事が分かったのも、別の病気での検査でのことでした。
このフィラリア症、虫の数が少ない時は、はっきりとした症状が現れないのです。
知らぬ間に進行していくので飼い主自身の注意が必要だと獣医師さんは仰っておられます。。

症状は一定していませんが、フィラリア症が進行すると、せき、疲れやすい、貧血などの症状が出てきます。
やがて痩せ始め、腹水がたまる、血尿がでる、血を吐く、などの症状を呈して死亡します。

以前動物病院で見たポスターでは大阪府下だけでも毎年沢山のワンコ達がフィラリア症で命を落としていることが書かれていました。

フィラリア症は心臓や肺動脈に食いつき穴を開ける恐ろしい病気ですが、飼い主さん次第では「予防ができる」病気でもあるのです。
適切な期間、月1回のフィラリア症予防薬の投与あるいは6ヶ月に一回の予防注射でほぼ完璧な予防が可能です。

ただ、飲ませる薬は犬の体重によって量が異なるので、必ず獣医師さんの指示に従い、体重に合わせた量の薬を適切に飲ませてください。

動物病院に連れて行くのは飼い主さんにとっては手間かもしれませんが、家族の一員であるワンコ達にはこの処置をとってもらうしかフィラリア症から逃れる方法は無いのです。

玄関内で暮らす我が家のワンコは5月後半から予防薬の投与を始めました。ワンコの傍では24時間リキッドタイプの蚊とり器が設置され、玄関横では蚊取り線香が焚かれていますが、やっぱり何匹かはここを乗り越えて進入してきますし、ワンコも刺されるようで、時折ポリポリ掻いています。
屋外で暮らすワンコはなおさらです。
予防薬の投与は蚊が飛び始めてからでも間に合うようですので、この6月をめどに是非、フィラリア症の予防薬投与を実行してください。

ご自身のワンちゃん、そして周りに暮らす他のワンちゃんの為にも是非宜しくお願い致します。

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