鎖屋兄弟が暮らす大阪も6月の訪れと共に梅雨入りしました。(今年は6月3日でした)
梅雨入り後暫くはさほど雨は降らなかったのですが、中旬ともなると、曇りがちの空の下、パラパラ、シトシトと雨が降ってくるようになりました。
最高気温が30℃越えすることはまだ稀なのですが、気温上昇と共に、厄介な“蚊(モスキート)”が活動し始めています。
工場付近の田んぼや草むらは当然ですが、自宅の植木鉢周辺でも葉陰を飛び交う蚊の姿が見られています。
人間は既に何箇所かチクリとやられてしまいました。
蚊が飛び交う姿を見かけると、殺虫剤をシュッ。ただ、屋外なので効果の程は不明です。
さらに予防策として、蚊取り線香やワンプッシュで長時間蚊除け作用をキープしてくれるスプレー、蚊に刺されると体質的に患部が酷く腫れてくる子供達には虫除けジェルを塗るなどしているのですが・・・。
と、ここまでやってもやっぱり蚊に刺されてしまうのが実情。
ですから、いずれの方法もワンコのフィラリア対策としては残念ながら不十分なものとなってしまうのです。
我が家のワンコにいたっては、蚊取り線香を炊くと、咳が出てきてしまいます。
獣医さんにそのことを伝えると、蚊取り線香だけでなく液体蚊取りの使用は止めるようにと言われました。
ワンプッシュタイプの蚊除けスプレーも禁止。ハーブ系も咳が出る可能性がゼロではないので使用出来ずです。
これでは蚊をやっつける事が出来ないので、蚊の進入が確認出来た時のみ、ワンコには申し訳ないのですが、液体蚊取りの電源を入れ、周辺に液体蚊取りの香り(分かりやすいようにバラの香りを選択しています)が漂うのが確認で着次第、電源を切るという作業を行っています。
これで現時点ではどうにか屋内の蚊については駆除が出来ている様に感じられます。ただし、蚊の数がもっと増えてくる梅雨明け以降については不安が残ります。
ワンコの場合、フィラリア原虫を体内に持った蚊に刺されてしまうと、ほぼ、フィラリアに感染してしまいます。
平均気温が上昇傾向にある日本では、蚊に刺される可能性をゼロにすることはほぼ不可能な状況にあります。
このような状況での唯一の予防方法は、獣医師さんの処方して下さるフィラリア予防薬を6月から12月頃までの期間、きちんと投与してあげることしかありません。
ビーフやチキンなど美味しい味のついたチュアブルタイプや、最近では1回打てば1シーズンOKな注射タイプもありますので、獣医師さんに聞いてみられるのも良いでしょう。
フィラリア症を発症したワンコの最期はとても可哀想なものです。
柳瀬製作所や近所の町工場で暮らしていたワンコ達も、検査した時には既に時遅く、フィラリアに感染していました。
お薬での治療や、新たに感染しないようにフィラリア予防薬も投与していましたが、呼吸器系に影響が出たり、腹水が溜まったりと、それぞれ苦労しながら寿命を迎えました。
きちんと予防してあげていれば、きっともう少し長く生きさせてあげられただろうにと、今も後悔しています。
我が家のワンコには梅雨入りと共に錠剤タイプのフィラリア予防薬を投与してあげました。
これからでもまだ十分間に合いますので、家族として迎えたワンちゃん、そして皆さんの周りで暮らす他の多くのワンちゃん達のためにも、動物病院でのフィラリア診断とフィラリア予防薬投与をお願いします。
また、我々人間にとっても、昨年度騒ぎとなったデング熱を媒介する蚊が今年も発生する可能性が十分に考えられますので、ワンコとのお散歩時には虫除けを塗る、長袖長ズボンの着用、蚊やダニがが暮らしていそうな草むらや公園などはお散歩コースから外すなどの、蚊に刺されないようにする対策をしっかりと続けて、この厄介な季節を乗り越えましょう。