今年も気付けば成人式も過ぎ、近畿では十日戎の頃となってしまいました。
今年は元日から2日までは、青空が広がる穏やかで暖かなお天気だった大阪なのですが、、3日からは冬らしい寒い日になりました。
若干お天気が好転した6日のお昼に、家族揃って大神神社(三輪明神)へ初詣へ出掛けて来ました。
今回も路線案内ソフトで検索してみたところ、2016年と同様、一度JR奈良駅まで行き、そこからJR三輪駅に行くのが早いと表示されました。
素直に指示に従って移動開始。
奈良県大和郡山付近には、田畑の間に比較的大きなため池が点在していました。
2年前に比べると、若干数が減り、逆に宅地がチラホラと増えている印象を受けました。
ネットが張られている箇所にはきっと金魚が入っているのでしょう。
JR奈良駅からはこれまた同じく、単線のワンマン電車に揺られてJR三輪駅に向かいました。
車窓には2016年に見られたような初春の花の姿はありませんでした。
鉛色の空からは時折細かな冷たい雨も降ってきています。日陰には残り雪らしい白い塊もポツリポツリ。
今年はやはり例年よりも寒い冬なのですね。
初詣の参拝者の方は何度か訪れた1月4日の印象と比較すると少なく感じられました。
お参りするにはちょうど良い感じですね。
三輪明神と書かれた額が掲げられた大神神社の木製鳥居をくぐると、やっぱり、空気が変るのがはっきりと分かります。
拝殿への参道の途中にある縁結びの神様の祠には、老若男女問わずたくさんの参拝の方々の姿がありました。
我が家は家族での参拝なので、道中で古いお札を返してから、そのまま拝殿へと進みます。
手水所で両手と口を清めて拝殿へ向かいます。
多くの神社では龍の口から水が出ているのですが、白ヘビさんが三輪山の神様の化身なので、ここでは、ヘビさんの口から水が出ています。
階段をのぼり、大注連縄をくぐって、拝殿へ向かいます。
これらの写真をご覧頂いた方にもお参りしたのと同じご利益があれば嬉しいです。
拝殿傍には<警察犬協会>と書かれた上着を着た方とジャーマンシェパードさんの姿もありました。
戌年らしい風景ですね。
例年4日頃までは屋台が並んでいる道路は、自動車道路と駐車場に戻っていました。
駐車場のスペースが小さいので、長い車の列が出来ていました。
(長い待ち時間、本当にご苦労様です。)
帰路は往路と同じく万葉まほろば線を利用してJR奈良駅に向かいます。
途中の櫟本(いちのもと)駅では、停車した電車がなかなか出発しません。
2両編成のワンマン電車なの
で、私達が乗っていた2両目の車両は駅に着いても扉が開きません。(ホームへは降りられません)
状況が良く分からないまま待っていたところ、6分ほどして、『急病人が出たため、救急車が到着するまで停車します。』とのアナウンスが流れました。
無人駅で且つワンマン電車なので、運転手さんが一人ですべて対応しなければならないのでしょう。
急病人を一人無人駅に残して出発は出来ませんから、当然電車も出発することは出来ません。
20分ほどして救急車が到着しました。
電車が停車しているのとは逆側にしか駅の入り口がないらしく、車窓から見ていると、救急隊員さんは担架をもって、ホームを繋ぐ歩道橋を駆け上がって行かれました。
それからさらに数分後、2両目のみんなが車窓からホームを見ていると、おじいさんが、後ろに担架を持った救急隊員さんを伴って、てくてくと歩いて行く光景が。
そのまま普通に歩いて改札を出て行かれました。
車内にあった、急病人を心配していた空気は一転、『えーっ?』という雰囲気と共に、不満へと変化していくのが分かりました。
奈良駅で乗り換える予定のお客様も多く、この電車が大幅に遅れたことにより、乗り換える予定だった電車の出発時間に間に合わないことが確定してしまったようで、『どうしよう』『待ってくれていないと困る』という声もあちこちから聞こえてきました。
人命が優先されるべき事は全員わかっているはずですし、無事であったことは当然に喜ばしい事なのですが、一部始終を目にしてしまうと“何故?”という気持ちになってしまうのも分からなくはありません。
救助行為の難しさを感じた出来事でした。
JR奈良駅に到着すると、大阪行の電車が止まっていました。
我々の乗った電車の到着を待っていてくれたようです。
(京都行の電車も我々が乗っていた電車を待ってくれている雰囲気でした)
大至急でホームを移動し、大阪行の大和路快速に乗り込みました。
この大和路快速は予定よりも5分遅れで出発したようです。
快速電車の車内、そして停車する駅ごとで、『急病人発生の影響により~』のアナウンスが流されました。
車内には、大きなスーツケースを持った外国人観光客の姿も多数見られました。
電車の遅れで、空港や次の目的地に向かう電車などへの乗り換えへの影響が出ないようにと祈る気持ちになると共に、『急病人』という言葉が聞こえてくるたびにちょっと複雑な気持ちになった私達一家でした。
これから始まる2018年を過ごしていく中でも、予測出来ない事柄や、疑問に感じる事柄もきっと出てくることでしょう。
そんな時には、今回の初詣での経験を思い出して、感情だけで流されてしまう事が無いよう、そしてその後の対応策をしっかり考え行動出来るように、気持ちをしっかり持ちたいと思います。
皆さまにとって良い2018年となられますように。