9月3日の事です。
週明けの月曜日と言う事でメールをチェックしていたところ、8月31日付けのメールが来ていました。
愛犬のペットブルにリードとチョークチェーンを作って欲しいと言う内容でした。
別にFAXで希望内容を図示したものが送られていました。
そこに描かれていたのは組紐の“雅(みやび)”とリンクチェーンを組み合わせたデザインのリードチェーンでした。
先端には“馬具ナスカン”と書かれたコンセントのプラグのような絵が書かれています。
線径6mmのステンレス製チェーンでの希望となっていました。
弊社のマンテルチェーンは4mmまでですのでリンクチェーンを使うことになるのですが・・・
“雅”に使用されているのは特製に編んでもらった組紐ですので、直接、ナスカンやチェーンといった金属パーツ類に取り付けることは出来ません。
また、組紐自体はしっかり編み込まれているとは言え、あくまで<伝統工芸品>です。
ガンガン引っ張るワンコには向いていない製品ですので力の強いピットブルくんにお薦めする事は出来ません。
ナスカンについても図示された“馬具ナスカン”は弊社取扱がなく、色々調べましたが入手経路が不明な為に準備が出来ませんでした。
代わりに、弊社で大型犬用に使用しているブルナスカン(ブルズアイスナップ)でご提案させて頂きました。
チョークチェーンについては製造可能でしたのでお受けすることに。
するとお返事が返ってきました。こんどは組紐部分を革に変更しての依頼でした。ナスカン部分はブルナスカンでOK。ただし、ステンレス製にして欲しいと言う希望です。
チョークチェーンについては、真ん中にもう1つ丸カンを入れて欲しいというものに変わっていました。
金具部分については準備が可能でしたが、ブルナスカンはステンレス製という依頼条件の為、申し訳ありませんが、かなり高価になってしまいました。
革部分については、弊社のお客様で、同じ東大阪市内にあるペットグッズと躾教室を行なっているショップさんに、新たに送られてきた手書きの絵を見せてお願いをしたところ、快諾を頂きました。
「ただし、加工期間として3週間程度の時間を見て下さい」との条件でした。
お待ち頂くことについて、ご依頼主の了解を得た上で製作に取り掛かりました。
そして出来上がったのがこのリードチェーンです。
そして太くしっかりしたチョークチェーン。
「お待たせ致しましてすみませんでした」のお便りと共に、大急ぎでお客様にお送りしました。
すると、お写真と共にこんなお喜びのメールが。
『
柳瀬様。
只今商品受け取りました。
大変すばらしい商品で、大満足しています。
こちらの、細かい注文にも、ご親切かつ迅速に対応いただきまして、感謝の限りです。
取り急ぎお礼を申し上げたくご連絡させていただきましたので、商品をうちの子供が、使っている写真では、ありませんが、画像添付させていただきます。
軽トラを引っ張るぐらいのパワーのある犬種です。
次回は、ショートでの製作を、考えていますので、懲りずにお付き合い宜しくお願いします。
写真は、左が、サリー 右が、ジャックです。
犬種は、アメリカンピットブルテリアです。
JKC登録名です。』
今回は手書きの図を製品化する形となりましたので、ご希望に沿えるか不安だったのですが、ご満足頂けホッと致しました。
喜びのメールについては、革部分でご協力頂いたショップさんにもすぐに報告させて頂きました。
最後に次のような追記がありました。
『追伸
AKC登録名は、アメリカンスタッフォードシャーテリアですが、JKCとAKCの派閥があり、私達は、JKCになります。この犬種を飼われている方のほとんどは、JKC登録犬ですが、犬名は、アメリカンピットブルテリアにこだわりを、持っているようです。』
私にとっても“ピットブルテリア”の方がメジャー(正確にはこちらの呼び名しか知りませんでした)でしたので、別の呼び名があることにちょっと驚きました。
<呼び名>は重要なことですので、登録書や犬種」図鑑には出来れば“併記”してもらう方向に進んでいく事を望みます。
お問い合わせは TOP CHAIN 柳瀬製作所までどうぞ。
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